いけないのは、主食の規制値を500ベクレルにしたままの国だと思っています


親戚や知り合いの農家では県が調べる結果を本当に心千切れる思いで待ち、その結果、規制値を遥かに下回る数値、すなわち不検出でした。(この不検出という言葉は、熟考しなければいけません。下限値が10ベクレル以下のものでなければいけないと思っています)
食の産業がお米を新しく仕入れる時、消費者の反応を考慮して独自に検査するかもしれません。(笑ってしまうような簡易検査で「大丈夫です」と発表しているところも中にはありますので自社検査ほど危ないものはないと思っていますが)
給食はどうでしょう?
牛肉の時同様、ザル状態で子供達の口に入る危険性があります。
私は、それを止めたい。
そう思っています。
高性能な検査装置で余さずきっちり測り、福島だろうが茨城だろうが栃木だろうが埼玉だろうが、群馬だろうが、山形だろうが、宮城だろうが、岩手だろうが、大雑把な県単位の検査ではなく、ホットスポットになりやすい山間の棚田や、扇状地の田や、関東平野の田や、その他様々な条件で、土壌の専門家の下、福島第一原発からの距離だけでなく、県単位で括るのではなく、地形も含めた正確なデータをつくって欲しいと思います。
例えば、山間部の土はアロフェン黒ぼく土が多いからセシウムストロンチウムを吸着して離さないという性質を持ちますが、原発から、余りに近く、天候や地形的に大量の放射性物質が降ったのであれば、その効果は逆にマイナスになるかもしれません。
それらの土はそれらのミネラル(セシウムカリウムストロンチウムはカルシウム)をコントロールする訳ですから、大量に含まれていればコントロールの範疇外となり、逆に、年月が経っても、ずっとそれを保ち続けて、きれいな土壌に戻りにくいということも起こるかもしれません。

とにかく、風評被害を防ぐためには、もの凄い量のデータが必要なのです。
しかも、精密な!

今だけ、今年だけ食べなければ大丈夫ではダメなのです。

確かに、2年後にはセシウム134が検出されなくなり、セシウム137の数値だけになりますから、数値的には安心かもしれません。

でも、そんな甘い数値で満足していてはいけないのです。

子供達に日本の美しい自然を残すにはセシウム137ストロンチウム90の半減期30年と戦わなければいけないのです。

計測などしなくても安全な食と自然を作り出さないといけないんです。

もちろん、どうしても不可能な土地も出てくるでしょう。なぜ、不可能か、答えを出さなくてはいけません。
(※現在は不可能でも長いスパンで可能にすることだって、目指せるから、科学者等、研究者は諦めてはいけないと思います)
(顔料を使って除染する方法を開発したところがある、というのをネットで見ました。汚泥の除染のため、国をあげて開発して欲しい)

現在のところ先が見えないから、刹那的に対処するしかできない国民のストレスをどうやって解消していくのか?

政治家、官僚の方達にはもっともっと広範囲で勉強していただいて、ご自分の意見をしっかり持ち、少人数の専門家の意見で国を動かさず、多くの専門家を動員し、頑張っていただきたい。

不確定なものに多くの学説が生まれるのは当たり前のことです。

年間100ミリシーベルトまでは安全という学説だってあるでしょう。

けれど、現実に、毎時19マイクロシーベルト(年間100ミリシーベルト)以上のホットスポットが其処彼処に存在する以上、その、年間100ミリシーベルトという学説にさえ、到達する放射線に日本の一部は晒されている事を考えてもらいたい。
(除染してもあまり効果が見られない場所や、山林など多すぎて除染しきれない場所は思い切って閉鎖も考えて欲しい)(福島のホットスポットは都内と桁が違う恐ろしい値だったりするはず、そんな場所はきっとそこらじゅうにあります、測っていないだけです)

ならば、せめて、食による内部被爆は避けなければいけない。

私達国民は、生データになりたくない。このストレスと戦う国民を何時、国は安心させてくれるのか?

今後、万全を期して、念には念を入れて、ということができない国ならば、今回事故が現実に起こったように、いつもいつも後手後手の国民を守れない、統治能力のない、弱体国家となってしまうのではないでしょうか?

たとえば、送電分離を進めて、電気の自由化を促進することは、今後の日本の産業や科学の発達を促進することになると思いますし、安全な日本を作る第一歩だと思います。


今後、学問だけでない、机上の空論だけでない、真に聡明な政治家・官僚が日本を変えていってくださることを願わずにいられません。


<追記>

最近見た夢

広大な農地に育つ農作物、用水路の傍らに酷い色をした土、その土にも、もちろん農作物が。

ホットスポットである。

公共の検査機関が農地のそこかしこから農作物を採取する。

しかし、ホットスポットの農作物には手も触れない。

その作物は刈り取られ、子供達の口に運ばれる。

目が覚めてゾッとした。

この夢が現実に起こっている可能性は、ゼロと言えるだろうか?

運が悪いと諦める。それで良いのだろうか?

読売新聞(10/15)の記事より

《 経済産業省原子力安全・保安院が、東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機で核燃料が完全に溶け落ちて、格納容器の底部を大きく侵食する最悪のケース(チャイナ・シンドローム)を想定した試算を、事故発生から2週間後の3月25日以降、ひそかに行っていたことが14日わかった。

 注水できなくなった場合、2、3号機は、厚さ約3メートルのコンクリートへの侵食が10日以上続き、1号機の侵食は8日間で1・8メートル進んで収まるとした。保安院や東電は当時、燃料の状態について「一部損傷した程度」と説明していた。

 保安院が試算を指示した独立行政法人原子力安全基盤機構が同日公開した。炉心が溶融して、圧力容器底部の制御棒貫通部などから格納容器にすべて落下し、その底部にあるコンクリート製の床「ペデスタル」をどの程度まで侵食するかを試算した。全炉心が一瞬で落下する場合や溶融燃料がジェット状に噴出する場合なども想定した。》


やっと、やっと真実が少しずつ顔を出してきました。

ずっとずっと言い続けて来た「1号機の燃料がペデスタルに落ちていて、臨界質量を上回りしょっちゅう臨界を繰り返している。」の可能性を国も認めている。

データからの予想(個人の見解)

★1号機 : 燃料のほとんどが「ペデスタル」に落ちている状態

※ 圧力容器、格納容器、配管、配管の先の弁などの温度が70℃程度であるにもかかわらず建屋内の線量が4Svを超えている。

※ 配管内の水素濃度が異様に高い、窒素注入して水素を追い出しても、また違う配管の水素濃度が上がる。(地下からの水素<ジルカロイ及び臨界による燃料からの放出>上昇による混入)

△ 上記の事実は、ペデスタル内に燃料が落ちていなければ説明ができない。

★2号機 : 燃料は、配管の破損により「ペデスタル」及び一部「サプレッションチェンバ」等、分散して流出した状態

※ 圧力容器の底部、制御棒を動かす装置の温度が一時異様に上がった(CRDハウジング)、「サプレッションチェンバ」内の線量Svが一時異様に高かった。

※ 内部の破損状況に比べて「主蒸気隔離弁」の温度が低すぎる、代わりにそれよりも圧力容器側にある「逃し安全弁」サプレッションチェンバに逃がす装置の温度が一時異様に高くなった。また、ペデスタル側のドライウェルの温度も一時異様に高くなった。

△ 上記の事実は、圧力容器内に僅かに残っていると仮定してもペデスタル内及びサプレッションチェンバに配管経由(漏洩)などで燃料が落ちていなければ説明ができない。


★3号機 : 燃料は、「ペデスタル」及び一部「圧力容器内」にある状態

※ 格納容器上部側のドライウェル及びペデスタル側のドライウェルの温度・線量Sv共に一時、異様に高かった。

MOX燃料のせいで、高い温度を発し続けていた。配管やその他の機器が正常を保っているとは考えにくい。万遍無く高いので圧力容器内にも燃料が存在していると思われる。

△ 上記の事実は、「ペデスタル」及び一部「圧力容器内」に燃料がなければ説明ができない。

給食のお米について市宛にメールしました


以下メールの内容

先日は食材の放射線被曝における学校給食改善の為の提案書を受け取ってくださいましてありがとうございます。
実はお米についての不安を感じ、メール致しました。
まず、子を持つ親として、過去の経験におけるベクレル数以上の値を持つお米に、不信感を抱いているということを判っていただきたく思います。
1963年核実験のフォールアウトによる汚染
1963年「白米の全国平均値」
ストロンチウム90               
0.269ベクレル      
セシウム137
4.179ベクレル
全国平均値のもっとも高かった1963年、セシウム
137の最高値は約 10 Bq/kg でした。
つぎに、玄麦のデータです。
1963年「玄麦」
ストロンチウム90               
12.3ベクレル      
セシウム137
43.6ベクレル
当時、これらの値は“mBq/kg”という“Bq/kg”より“1000分の1”小さい単位で測定され、お米10000ミリベクレルだ!麦は12300ミリベクレルだ!43600ミリベクレルだ!高い!と驚かれていました。
現在の日本では10ベクレルや12.3ベクレル、43.6ベクレルと表示されますね。
今の日本人は感覚が麻痺しつつあります。
それもこれも国が決めた500ベクレルという規制値のせいです。
この「暫定」規制値は、1年で収束してフォールアウトが無くなる前提の下に決められた、年間被爆5mSvを基準に計算されたものです。
現在1号機〜3号機は、毎時2億ベクレルの放出を続けています。1日に48億ベクレル、1ヶ月1440億ベクレルになる計算です。
食品安全委員会の政府に提出されたデータによりますと、小児のガンにおいて10mSvから著しくリスクが上がり、5mSvもその範疇である過去の事例があります。
それなのに、外部被爆だけでなく内部被爆を強いるような値の常用食、すなわち、米を、200ベクレルという過去に食べ続けたことのない値で、「給食」や外食産業に使うよう福島からの要請が記事になっています。
汚染牛給食のときの経験は反故にされ、また、このような、人体実験になるような生データを子供達に強いる、そのような非人道的な事が法治国家で行われてよいものでしょうか?
10ベクレルを超える「常用食の米」は人類初めての経験となることなのに、結果は誰にも判らない筈なのに、大丈夫ですという政府を、どうぞ、☆☆☆☆☆市は市民、子供達のために退けてください。
どうぞ、ご英知を行政に反映させてください。
母として、本当は、1ベクレルたりとも子供の口に入れたくありません。
どうぞよろしくお願いいたします。

東電様
「咽喉もと過ぎれば熱さ忘るる」という言葉はご存知でしょうか?
<2号機の爆発は最初から無かった。溶融した燃料はシェラウド内に留まっていて、残りは圧力容器の底にある。>
そうですか。1号機も同様ですか?

圧力容器内にある、炉心を囲む構造物をシュラウドといいます。
円柱型ステンレス製シュラウドの役割りは、炉心の燃料集合体を支えることです。

1)シェラウドの蓋であるシュラウド・ヘッドの下の上部格子板という障子のような格子状の構造物に燃料集合体の上部をセットすることで横ぶれを防ぎます。

2)底の部分にある炉心支持板から頭を出す制御棒案内管を支えることでその上に設置された燃料集合体をも支えます。制御棒は圧力容器の底へと続いています。

3)通常運転中のシュラウドは原子炉冷却水の流れをつくります。ジェットポンプという筒の装置で圧力容器とシュラウドの間から圧力容器下部に流れ、そのまま上昇し炉心支持板の下方から燃料集合体に水を送ります。

4)事故が起こって、原子炉圧力容器につながる配管に穴が開き、冷却水が外部に漏れてしまう非常時。非常用炉心冷却系でシュラウド内に冷却水を注入。シュラウドは冷却水を貯めておくという機能があります。

シュラウドは確かに炉心において素晴らしい役割を担っています。しかし、もの凄い欠点もあるのです。
腐食性のある環境下で、600〜700℃程度に加熱するとクロムと炭素が結合し鋭敏化を起こし、応力腐食割れ(SCC)を引き起こすという特徴があるのです。

今回の事故で水の代わりに何が注水されたでしょうか?
そうです。海水です。これはステンレス製シュラウドにとって禁止事項です。

小学生でも出来る実験:ステンレス製の物を、海水と同じ塩分濃度の塩水につけて数日後、外に出して空気に触れさせる。
どうですか?以外に早く腐食したでしょう。びっくりですよね。

さて、核燃料が溶融したことは東電も認めています。

溶融温度は2300度程度としましょう。

周りを囲うシュラウドは、海水とこの高温に耐えられず応力腐食割れを起こし破損します。

それだけではありません。溶融燃料に接している部分はこの高温により溶け出します。

だって、ステンレス製シュラウドの溶融温度は1500度程度ですから。


シュラウドが健全に機能し、健全に存在するなどと、今頃になって何を戯けたことをおっしゃるのか?

私たち国民がこんなにも辻褄が合わない説明に騙されると思うのですか?

テレビや新聞を騙せても、真面目に取り組む国民を騙すことはできませんよ。

初期の2号機のサブレッションチェンバの高線量はどう説明するのですか?データはとってありますが、凄い値でしたよ。
トレンチに溜まった、即座に人が死んでしまうような値の高線量汚染水はどう説明するんですか?

まるで、原子炉から燃料が漏れてなどいないような、この説明。

これなら、スリーマイルと同程度の事故ですよね。圧力容器内に燃料が留まったのだから。

レベル7は嘘ですか?

あなたたちは、言い訳を言う子供のようですね。

あなたたちの母親だったら叱っているところです。

追記

(今日のニュース)注水停止後38時間後には約2200度となり、再び核燃料が溶融して圧力容器が損傷し、格納容器に落下する恐れがある。

みなさん、赤い字の部分に着目してください。
過去に、メルトダウンして圧力容器から漏れた可能性があることを示唆するようなことを言っていたのに、これではまるで圧力容器はまったく損傷がないように聞こえますよ。それに、今まで一度も格納容器に落下したことが無いみたいに聞こえますね。
国民に嘘を刷り込むような姑息な手法です。
真実の中に嘘を混ぜて入れると人は騙されやすいということをそのまま使ったみたいですね。
東電の広報は、素晴らしい営業マンですね。会社にとって。

どうやら東電は、咽喉もとを過ぎたので、今までのことを、無かったことにしたいようです。

圧力容器は格納容器内に浮いているのではありません。コンクリートで出来たペデスタルという台座の上にあるのです。
格納容器と圧力容器は、テレビで解説されているような図のように、直接、接することが出来るような構造にはなっていません。
格納容器の中心に円筒の太いコンクリートの柱があるイメージで、その柱の中に圧力容器やペデスタルが別の構築物といった感じで存在したものです。
1号機はそのペデスタルの底に溶融燃料が落ちているのです。
格納容器や圧力容器とはまったく隔離されたような場所に存在しているのです。
水を掛けようにもペデスタルの天井は圧力容器の底で塞がれていて直接掛けることはできないような構造ですから、圧力容器に水を入れて、燃料が溶け出した底の穴から水を圧力容器の真下に落とす方法で冷やしているのでしょう。
しかも相当な量が落ちていて高温な為、水は水蒸気になってしまう。そしてしょっちゅう、溶融した大量の燃料が一箇所に集まり臨界質量に達して臨界している。
東電は国民が馬鹿だと思っているのでしょうか?原子炉建屋の1階。2か所の配管に、10,000ppmという1%を超える濃度の水素が検出されたのを、1号機の水素爆発時に残ったものという発表をしています。さすがの私も腹が立ちました。
格納容器内を水棺するために悪戦苦闘していた事実を忘れてしまったのでしょうか?
あれだけの水量を注入しても漏れ続け、水棺を断念したのはどこのどなたでしょうか?
「建屋地下のたまり水は東電社員が13日に1階北西側の階段を下りた際に確認」この記事は嘘だったのですか?
社員や作業員の方達が出入りし続けるその建屋1階の配管に水素が3月の爆発以降ずっと溜まっていたというのですか?
理科の実験をする子供でも変だと思うでしょう。
4月19日あたりの震度6強の余震であちこちにダメージが広がり、水棺も出来ないザル状態の圧力容器と、天井が落ちた建屋にどうやってそんなに長い間溜まっていられるのですか?
排気塔の配管で10SVという、もの凄い値が出たことは記憶にありますか?東電のトップ様。
あれは、このペデスタル内の燃料が臨界した時、震度6強の余震で圧力容器を包むコンクリートやペデスタルに何らかの破損が生じた結果。
第一の経路として、サプレッションチェンバを通り不活性ガス系(AC)に流出。
第二の経路として、ペデスタルから圧力容器とその周りのコンクリートの隙間を伝って格納容器を経て不活性ガス系(AC)に流出。
その先は二手に別れ一方はタービン建屋へ、もう一方は非常用ガス処理系(SGTS)を経て排気塔へと送り出された。
違いますか?違うというなら、それを納得がいく形で証明してみてください。
局所で臨界すれば中性子と水が反応して水素が発生しますし、もちろんジルカロイなどの反応でも発生し、ペデスタル内から水素はでていきます。上記の経路をたどって途中の配管に溜まっていったとしても、何の不思議もありません。

もうそろそろ、本当のことを発表しませんか?

台風の大雨で、ペデスタルの燃料は少し納まりましたか?
こんなにも制御できない状態にさせた自然に脅威は感じませんか?

追記
9月28日:「東京電力福島第1原発1号機の原子炉格納容器につながる配管で、水素とみられる可燃性ガスが充満していた問題で、東電は28日、この配管内の水素濃度が61〜63%だったとする調査結果を発表した。気体中の水素濃度が4%以上で、酸素濃度が5%以上だと爆発の危険性があるが酸素濃度は0%だった。残りの気体は窒素とみられる。東電は「酸素がないため爆発の危険性はない」としている」
最初に発表された1%を超える水素濃度の配管は1階の配管です。
上記の水素濃度が61〜63%の配管は格納容器につながる配管、すなわち、不活性ガス系(AC)や非常用ガス処理系(SGTS)の配管と思われます。
残りの気体が窒素だというなら、なおさらです。不活性ガス系(AC)は、窒素を注入する経路でもあるのです。(だから、東電は、絶対安全というのです。直接窒素の注入が出来ますから)また、ここに溜まるであろうことは先に書いたとおり予想できます。
1階の配管に水素が存在するなら、不活性ガス系(AC)や非常用ガス処理系(SGTS)にもっと多く溜まるのは、水素が軽いため上昇していくことを考えても当然の結果です。

どうやら、東電はペデスタル内で局所臨界が起こっていることを重々承知のうえで、国民を騙し、事故を軽く見せる努力を怠らないようです。

その、能力と頭脳を、もっと正しいことに使えばヒーローなんですけれどネ(^^)

残念な人達の集まりですね。



9月19日 <おとなしい日本人>6万人脱原発を訴えてデモを起こした記念日  
「高レベル放射性廃棄物の処分に膨大な費用と数万年単位の時間がかかる」ことを指摘され、「原発は低コスト」としている政府の説明にも疑問を呈してくださり、「原発建設の費用を自然エネルギーの開発に使い、原発依存度を引き下げるべきだ」と述べ、「脱原発依存」を訴えて下さった
小泉純一郎元首相 ありがとうございます。小学生の子供を持つ母親として、嬉しく思います。
党の中から少しずつ変わっていかないと日本は駄目になるでしょう。
核を廃絶して脱原発を掲げ、子供たちの未来を守ってくださるのなら、増税も納得しますが、「原発は稼動する」「増税もなし崩しに行う」では、マインドコントロールして国民を騙してしまうのかしらと考えてしまってもおかしくありませんよね。
本当に、本当にこのままの状態では、日本は何の為に子供たちを教育し立派な大人へと育てているのか、その目的が薄れていってしまう。
この、美しい環境と豊かな経済と重厚な文化を持った日本を次の世代へと受け継いでいってもらう、そのための教育ではないのでしょうか。
私たち母親が未来を担う子供たちを育てています。
<日本中のお母さんへ>
私たちは決して諦めず子供たちを守り育て続けましょうね。「危険な核エネルギーに頼らない次世代エネルギーを研究開発し平和恒久を願う」そんな大人になるように育てましょうね。
既に造ってしまった原子力発電所は使わなくてもエネルギーを出し続けます。
★「安全に廃棄する」ために、現存の核燃料だけを使い、それが使える間だけ電力を供給していけば、燃料費が掛からない分、低コストだから再稼動するんだ。新しく原発を造るわけではない。

でも、それを許したら、新しい核燃料を次々と、隠れて作り出されても判らず、延々と原発はなし崩しに続いてしまうことに為り兼ねない。
それにここが重要ですが、原子炉内の核燃料全部がいっぺんに使用済みとなる訳ではありません。
均一に燃焼させる為4分の1ずつ交換するのです。
どういうことかというと、古い順に4分の1取り出して、4分の1新核燃料を補充するということです。
これではどの段階になればすべてが使用済みになるのか不明ではありませんか?

それに、まるで、使用済核燃料の方が安全というように国民が誤解してしまう。
普通は炭が燃えると灰になってしまって、もう燃えることはないから核燃料も同じようになっていって、使用済核燃料は安全だなどと勘違いするでしょう。
とんでもない!使用済核燃料はもの凄く危険な存在です。
たとえば、新燃料1トンあたりの核種の種類と量は、ウラン238が959㎏とウラン235が41㎏入っているのみです。
ところが、3年半ほど燃焼させた使用済燃料の中には、ウラン238プルトニウム239をはじめ超ウラン元素ネプツニウムアメリシウムキュリウム等)と福島原発事故で日本中にばら撒かれた(世界中)核分裂生成物が存在します。
使用済燃料1トンあたりの核種の種類と量は、ウラン238が929㎏・ウラン235が9㎏・ウラン236が5㎏・プルトニウム11㎏・超ウラン元素1㎏・核分裂生成物45㎏です。
炉から取り出したばかりの使用済核燃料は半減期の短い放射性核種を多く含んでいるため、放射能が強く、そのため発熱量も大きいので、放射線遮へいと冷却機能を備えた貯蔵所が必要です。
真水(軽水)は減速材※としてだけではなく、コンクリートと同じようにアルファ線ベータ線ガンマ線中性子線を通さない物質です。放射線を遮蔽する役割をも持ちますので、放射線遮へいと冷却機能を備えた貯蔵所で使われます。(使用済核燃料プール)
この、核分裂生成物や放射性核種の多様な種類を制御することの難しさは3号機と4号機の爆発で証明済みです。
原子炉本体ばかりに目がいっていて、高をくくっていた使用済核燃料プールからの水素発生と爆発は、原子力関係者の目を覚まさせたはずです。
使用済核燃料は危険なのです。
「安全に廃棄する」ために、現存の核燃料を使い、使用済核燃料に変えたとしても危険なのです。けっして無害になるわけではありません。
使用済核燃料はすべて中間貯蔵を経た上でそのまま埋設して直接処分する。全量直接処分を国に要求したいと思います。

※減速材についてと野田首相へのメッセージ

よく燃えるウラン235原子核中性子をうまくぶつけることは大変です。
なぜなら、ウラン235から核分裂で飛び出る中性子は、とても速くて、毎秒2万キロメートルの速度です。これでは、速すぎてウラン235中性子を吸収できず連続した核分裂は起こりません。
そこで、中性子のスピードを遅くして連続的な核分裂を可能にするものが必要です。
原子炉(軽水炉)の冷却に使用されている水は、中性子のスピードを、水素に中性子がぶつかる事で遅くして「熱中性子」に変えて、連続的な核分裂を可能にする物質です。
逆に、ウラン238は減速材である水の中で、核分裂しにくいという性質を持ちます。
ウラン238は遅い「熱中性子」ではなく、速い「高速中性子」にさらされると核分裂反応を起こすからです。
原子炉で使う新燃料は、安全性を考慮してウラン238の割合を高くしています。
でもそれは、真水(軽水)のサイクルが正常に機能しての話です。

現在1号機のペデスタルに溜まっている溶融した燃料は、その発熱から水で冷やされているのではなく、良くて、水蒸気で冷やされている状況だと思います。
高速中性子の捕獲率が高いウラン238の量の多さから考えて、その崩壊によって生成するプルトニウム239が頻繁に臨界することは(臨界質量)目に見えています。

政府は、原子力関係の利権や私欲にまみれた人間たちに、言いくるめられて、騙されて、こんなにも制御できない代物を、まだ、制御できると勘違いして再稼動を許そうとしている。

野田首相、どうかもっともっと、原子力の勉強をしてください。

きちんと勉強すれば、どんな人間だって、この恐ろしさは判る筈。

逃げないで。受験勉強をしたときや、政治の勉強をしたときを思い出して。

お母さんはあなたを信じて、夜食を作ったり、精一杯フォローしてくれたでしょう。

今度は、私たち日本中のお母さんにその恩返しをしてください。

心からお願いします。

 そろそろ、新米が出回る季節ですね。
お米の汚染について心配になるのは主婦なら当然だと思います。毎食のように食べるということはセシウムなどが蓄積しますから。
作物が汚染されるということについて、一番危険なのはすでにできている物(お茶の葉等)にフォールアウト(放射性降下物)した場合です。ダイレクトに汚染されますので食用としてはアウトになる可能性大です。
では、汚染された土で新しく植物を育てた場合はどうなるのでしょうか。
ここからは土壌のおはなしです。
フォールアウトした放射性核種が土壌中においてどんな風に存在するかは単純に降下した量等だけではわかりません。
まず、その土がどんな土なのか、粘土質なのかそうでないのか。で大きく違います。
日本では、ものすごく大ざっぱにいうと、黒ボク土・沖積土に別れます。
黒ボク土は、母材である火山灰土と腐植で構成され、表層は腐植が多いため色は黒色又は黒褐色です。
アロフェン質黒ボク土、非アロフェン質黒ボク土に分類されます。
アロフェンとは火山灰土壌中に広く存在する二酸化ケイ素・酸化アルミニウムの水和物(粘土鉱物)です。
沖積土とは、流水に運ばれて低地に堆積した土砂が土壌化したもので低地土ともいいます。(水田に多い)

粘土鉱物とは、ケイ素(Si)のまわりに、酸素(O)が4面体状に配列して骨格をつくり、その間にマグネシウム(Mg)・鉄(Fe)・ナトリウム(Na)・カリウム(K)・カルシウム(Ca)などの陽イオンが入り込んだケイ酸塩鉱物です。

セシウムカリウムと間違われて吸着され、ストロンチウムはカルシウムと間違われて吸着されます。4面体状に配列だけだと電気的に負(マイナス)になっているので、陽イオンを取り込んで全体として電気的に均衡をとろうとします。(陽イオン保持能力が大きく、陽イオン交換容量が大きいということです)
水戸の土はアロフェン質黒ぼく土ですから、陽イオン保持能力が高く、植物にセシウムストロンチウムが吸収されにくくなります。ただ、過去に多くの事例があるわけではないのでしっかり採れた植物を計測するべきです。
福島の分布をみるとあまりアロフェン質黒ぼく土が見受けられませんのでセシウムストロンチウムはより植物に移行している可能性が高くなります。残念ながら灰色沖積土は陽イオン保持能力はあまりなく、陽イオン交換容量はアロフェン質黒ぼく土より少ないということです。これは、セシウムストロンチウムの割合も挙動も特定しにくいということ、採集した環境に左右されるということです。
盛岡や水戸などの多湿黒ぼく土やアロフェン質黒ぼく土で水田が作られる場合、粘土鉱物がセシウムストロンチウム陽イオンと判断し吸着し、作物にそれらが移行するのを防ぐ働きがあるのに対し、沖積土は作物への移行、(作物による吸収)が高くなるということです。(栃木もアロフェン質黒ぼく土の分布が多いようです)
だからといって、埼玉などの黒ぼく土が少ない地域は植物に移行するから駄目なのかというと、そう断定できないのは、降下物(フォールアウト)の総量が関係してくるということです。(福島は降下物がとても多いうえ場所によっては粘土鉱物が少ないという可能性がありますので移行係数が高くなります。できれば今年は見合わせて、ゼオライトなどで土地改良をして地中内のセシウム等を吸着させたり、様々な除染を試したあと作付けして欲しいと心から思います)
降った量が同じならアロフェン質黒ボク土のほうが植物への移行が抑えられてセシウムストロンチウムの値は少なくなります。(残念ですが降下量が大きく違いますので一概にいえないのが現実です)
各県、全ての水田一つ一つに、フォールアウトした量が、国によって計測されていて、尚且つ、土壌の種類も特定されていれば、おおよその予想もつくでしょうが、そんなきめ細かい措置が為されるような国ではないことは、もう、みなさんも分かっていることと思います。

消費者にできる選択は、国が出した放射性降下物が多かった地域のお米は計測されていないものを避けるということ、できるだけ、無洗米を購入しそれをよく水ですすぎ、といでから炊くこと、です。
農水省や民間研究機関において過去に出されたデータによると、ストロンチウムは玄米に多く検出され、白米に近づけば近づくほど少なくなるからです。

糠(ぬか)に危険な物質が残るということです。(糠漬けは暫く、避けたほうが賢明かもしれません)

日本のお米が安全になるためと土壌の汚染浄化のために、各大学、民間研究機関に研究して欲しいことがあります。

セシウムストロンチウムのキレート剤を土壌の浄化に使う方法です。アルギン酸ナトリウムやフェロシアン化第二鉄(プルシアンブルー)など。
そして、プルシアンブルー(顔料)でできるなら人が経口できるものでも何とかなりませんか?

もともとゼオライトなどは農業用の土地改良剤に使われていますよね。水中で発揮する能力が高いということは、水田に向いていませんか?

シリカゲルはどうでしょう。ゼオライトシリカゲルも食品添加物として使われることも有りますから毒性は少ないし、作物を作る土壌に使えませんか?
値段の問題とかだったらこういう時こそ、寄付を募るとか…。

多角的に色々な方法で浄化していくことが、福島の未来を取り戻す近道ではないでしょうか?

研究者の方たちへ