読売新聞(10/15)の記事より

《 経済産業省原子力安全・保安院が、東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機で核燃料が完全に溶け落ちて、格納容器の底部を大きく侵食する最悪のケース(チャイナ・シンドローム)を想定した試算を、事故発生から2週間後の3月25日以降、ひそかに行っていたことが14日わかった。

 注水できなくなった場合、2、3号機は、厚さ約3メートルのコンクリートへの侵食が10日以上続き、1号機の侵食は8日間で1・8メートル進んで収まるとした。保安院や東電は当時、燃料の状態について「一部損傷した程度」と説明していた。

 保安院が試算を指示した独立行政法人原子力安全基盤機構が同日公開した。炉心が溶融して、圧力容器底部の制御棒貫通部などから格納容器にすべて落下し、その底部にあるコンクリート製の床「ペデスタル」をどの程度まで侵食するかを試算した。全炉心が一瞬で落下する場合や溶融燃料がジェット状に噴出する場合なども想定した。》


やっと、やっと真実が少しずつ顔を出してきました。

ずっとずっと言い続けて来た「1号機の燃料がペデスタルに落ちていて、臨界質量を上回りしょっちゅう臨界を繰り返している。」の可能性を国も認めている。

データからの予想(個人の見解)

★1号機 : 燃料のほとんどが「ペデスタル」に落ちている状態

※ 圧力容器、格納容器、配管、配管の先の弁などの温度が70℃程度であるにもかかわらず建屋内の線量が4Svを超えている。

※ 配管内の水素濃度が異様に高い、窒素注入して水素を追い出しても、また違う配管の水素濃度が上がる。(地下からの水素<ジルカロイ及び臨界による燃料からの放出>上昇による混入)

△ 上記の事実は、ペデスタル内に燃料が落ちていなければ説明ができない。

★2号機 : 燃料は、配管の破損により「ペデスタル」及び一部「サプレッションチェンバ」等、分散して流出した状態

※ 圧力容器の底部、制御棒を動かす装置の温度が一時異様に上がった(CRDハウジング)、「サプレッションチェンバ」内の線量Svが一時異様に高かった。

※ 内部の破損状況に比べて「主蒸気隔離弁」の温度が低すぎる、代わりにそれよりも圧力容器側にある「逃し安全弁」サプレッションチェンバに逃がす装置の温度が一時異様に高くなった。また、ペデスタル側のドライウェルの温度も一時異様に高くなった。

△ 上記の事実は、圧力容器内に僅かに残っていると仮定してもペデスタル内及びサプレッションチェンバに配管経由(漏洩)などで燃料が落ちていなければ説明ができない。


★3号機 : 燃料は、「ペデスタル」及び一部「圧力容器内」にある状態

※ 格納容器上部側のドライウェル及びペデスタル側のドライウェルの温度・線量Sv共に一時、異様に高かった。

MOX燃料のせいで、高い温度を発し続けていた。配管やその他の機器が正常を保っているとは考えにくい。万遍無く高いので圧力容器内にも燃料が存在していると思われる。

△ 上記の事実は、「ペデスタル」及び一部「圧力容器内」に燃料がなければ説明ができない。