「福島の作物は本当によく検査されている」どうやって数値を下げていったか、どれだけデータを取ったか、しっかり世間に発表していきましょう。

しばらくお休みしていましたがブログを再開します。

原発事故から2年が経ちました。
セシウム134の半減期福島大学自治体のみなさんの努力でたくさんの農作物が復活しています。

福島の研究者の皆様さまざまな研究ご苦労様です。そしてありがとうございます。

「福島の作物は本当によく検査されている」
ちゃんと伝わっています。

もっと伝えなくてはいけませんね。
これからはブログで援護します。

検査を積極的に行い、汚染土壌から植物への移行係数をデータ化し、また、移行を防ぐ方法を模索し、また、発見し実行してきた努力は大丈夫です、きっと伝わります。

どうやって数値を下げていったか、どれだけデータを取ったか、しっかり世間に発表していきましょう。

私自身は事故直後、土壌に関しては、陽イオン保持能力が大きく陽イオン交換容量が大きい粘土鉱物がセシウムを吸着して、植物へのセシウムの移行係数を下げてくれるのではないかと考えたり、人体においては、カリウムを充分に摂ることでセシウムの摂取を阻止できるのではないかと考えたりしていました。

大地もカリウム豊富であれば、セシウムの植物への移行を防げるのですね。福島の研究のデータで解ってとても嬉しく思います。

カリウムを一定値以上にするよう補給した大地で、育てた野菜は安全です。移行係数が大幅に下がるからです。(もちろん一定以下の汚染地でなければいけないと思います。何事にも許容値は存在します)

季節ごとに新しく大地から直接生えてくる野菜は、農家の方々や研究者の方々の努力をしっかり反映しています。(水田による米作は除外します。チェルノブイリ時の政府のデータと理論が一致しているような研究と結果を見ていないことと主食ゆえの厳しさは必要だと思うからです)

気にするべきなのは、放射性物質が降下したときに既に生えていた果樹木や、森などです。その森に自生するキノコ類や山菜は今でも注意して欲しいと思います。

福島県以外の関東の某県の木からとれた柑橘類を、お母さんたちが立ち上げた機関で検査した際100ベクレルを越えていて、その情報がいっきに広がったりしたことがありました。

「事故現場から離れているのに、これほど高い数値がでるのならば、近い福島県のものは恐くて食べられない」「全部を測らなければ信用できない、一部分でも違いがあったら恐い」
そんなふうに思ってしまっても無理はありません。

大丈夫では無いものが次々と民間の検査機関で見つかる中、「全て安全です、大丈夫です」と断言していた政府の責任は大きいと思います。

風評被害を作り出したのは国です。

確実なデータと理論、裏付けもなく信じろといえば、「全て安全です、大丈夫です」という言葉が空虚なものとなる。

福島の農家の皆さんは、だからちゃんと測り続けた。

研究者の皆さんも努力を続けた。

科学的な裏付けはこうやってできあがってきました。(進行中)

それでも信じられなければ、消費者が民間で福島の野菜を測ってみましょう。本当に大丈夫なら数値で解るはず。(民間で測れるから虚偽の記載はできないという意味でもあります)

農家の人たちの思いをきちんと受け止めたいと思います。

研究者の努力を認めたいと思います。

汚染されていない木を使って、しいたけを室内で育てている栽培者のみなさん、きちんと測っているのをTVで観ました。商品に詳しく書いたものを貼ってPRしていただけませんか?(室内栽培、収穫時毎回測定数値等)


外で自生同様に栽培されていて、測られてもいないものは買いたくありませんが、栽培努力の実っている商品は率先して買いたいと思います。
福島は横に広い県ですから他県でも同程度の汚染地域は多く存在すると思います。測っている福島と同程度の汚染地帯の県の測っていない農作物のほうが問題ではないでしょうか?

取り返しのつかない汚染を受けた地域は除外するという安全基準自体が論理上確定していない、研究途上の今、混沌とした事態を解決するのはデータなのでしょう。

データがどれ程大切か、事故後の日本人はよく解ったと思います。正確で嘘偽りの無い記録を消費者は望んでいます。風評被害とはいったい何をもって言うのか?売る側も買う側も理解すべきですよね。


私の知人で、栃木で農家をしている方は、取れた野菜やイチゴを毎回測っています。
「でなかったよ」にこにこしてそう言います。「よかった」私たちも喜びます。

福島の農家の方が、「でなかったよ」とにこにこして野菜を出したら、「よかったねぇ」そう言って私たちが手に取る。
思い浮かべてください。ほら、ごく普通のことでしょう。

原発事故を無かった事にはできないけれど、今後地下コンクリートの劣化などの困難な事は起こるかもしれないけれど、私達は現実をしっかり受け止めて、精一杯の努力をして生きて生きたい、そう思います。

追記

福島の農業を営む皆さんは事故の最大の被害者ですから、作るときは加害者にならないよう、細心の注意を払う努力をされていると想像します。
だからこそ、その努力を表現しなければ伝わらないと思いますし、その表現が正しい事を買う側もデータで認めたい。

風評被害などという表層をすべる言葉などではなく、本気の解決はできないものなのでしょうか?

本当にこの土で作って大丈夫なのか、たくさんの葛藤があることは想像できます。

作ってはいけないような地域も多くあるでしょうし、たとえ作れると国から言われても断腸の思いで作るのをやめる決断をされた方もいると思います。

本当はもっと広い地域で作るのを止めたら安全と安心は約束されるのに、国はその判断をしない。

農家に責任を押し付けている。

買わないと言って、「風評被害」という言葉で国民に責任を押し付ける。

そこに住む人の数が厖大だから、責任が取れないから押し付ける。

そして、曖昧なまま、フランスからMOX燃料が運ばれ、失敗したプルサーマル計画がまたどこかで始まる。

どこかでまた、原発が事故を起こしても、今回の様な事例どおり事を運び、国は判断をしない。

農家に責任を押し付け、国民に責任を押し付け、お茶を濁したまま国を営む。

耐えている福島の人たちを誰が支えたらいいんだろう。

頑張っている福島の人たちをどう支えたらいいんだろう。

食卓を司るお母さんたちの心はいつも揺れている。

風評被害なんかじゃない、福島の農家の人たちを加害者として認識するような自分になりたくない。」

「だったら買わないほうが楽だから。」

「売る側のデータなんて信用できない。子どもを守りたい」

「スーパーの野菜にデータなんて出ていない。判断できない」

「気にしないようにしよう、でも…20年後に後悔するようなことになったら…」

だから、理論とデータは訴えても訴えても満足には行き渡りません。

消費者側のデータも、持込みで有料が多く産地も様々で福島のデータは少ない。

3月11日に特集程度で、たった数日で忘れ去られるような、そんな訴えではなく、もっと長期的な解決策が必要なのだと思うのです。

福島の西側で作られるハウス栽培の野菜は検出されていない。それに比べて、栃木や群馬の北側の山中で取れる山菜や、川魚のほうがよっぽど数値が高いはずだし、その山で作られた露地栽培の野菜のほうが検出される可能性は高い。けれど、そこでは測られていない。民間で検出されてネット間でうわさになることはあるかもしれないが。

関東で暮らすと決めた以上目を瞑ってはいけないことなのに時間だけが過ぎていく。

どうして、山のホテルでは地産の名物として川魚や山菜やキノコを出すことが出来るのだろう?

まるで、関係が無いような顔をして、福島じゃないから「平気」ということなのか?現実から逃げているだけなのではないのか?

福島は逃げていない、逃げられない。

私に何ができるのだろう。