9月19日 <おとなしい日本人>6万人脱原発を訴えてデモを起こした記念日  
「高レベル放射性廃棄物の処分に膨大な費用と数万年単位の時間がかかる」ことを指摘され、「原発は低コスト」としている政府の説明にも疑問を呈してくださり、「原発建設の費用を自然エネルギーの開発に使い、原発依存度を引き下げるべきだ」と述べ、「脱原発依存」を訴えて下さった
小泉純一郎元首相 ありがとうございます。小学生の子供を持つ母親として、嬉しく思います。
党の中から少しずつ変わっていかないと日本は駄目になるでしょう。
核を廃絶して脱原発を掲げ、子供たちの未来を守ってくださるのなら、増税も納得しますが、「原発は稼動する」「増税もなし崩しに行う」では、マインドコントロールして国民を騙してしまうのかしらと考えてしまってもおかしくありませんよね。
本当に、本当にこのままの状態では、日本は何の為に子供たちを教育し立派な大人へと育てているのか、その目的が薄れていってしまう。
この、美しい環境と豊かな経済と重厚な文化を持った日本を次の世代へと受け継いでいってもらう、そのための教育ではないのでしょうか。
私たち母親が未来を担う子供たちを育てています。
<日本中のお母さんへ>
私たちは決して諦めず子供たちを守り育て続けましょうね。「危険な核エネルギーに頼らない次世代エネルギーを研究開発し平和恒久を願う」そんな大人になるように育てましょうね。
既に造ってしまった原子力発電所は使わなくてもエネルギーを出し続けます。
★「安全に廃棄する」ために、現存の核燃料だけを使い、それが使える間だけ電力を供給していけば、燃料費が掛からない分、低コストだから再稼動するんだ。新しく原発を造るわけではない。

でも、それを許したら、新しい核燃料を次々と、隠れて作り出されても判らず、延々と原発はなし崩しに続いてしまうことに為り兼ねない。
それにここが重要ですが、原子炉内の核燃料全部がいっぺんに使用済みとなる訳ではありません。
均一に燃焼させる為4分の1ずつ交換するのです。
どういうことかというと、古い順に4分の1取り出して、4分の1新核燃料を補充するということです。
これではどの段階になればすべてが使用済みになるのか不明ではありませんか?

それに、まるで、使用済核燃料の方が安全というように国民が誤解してしまう。
普通は炭が燃えると灰になってしまって、もう燃えることはないから核燃料も同じようになっていって、使用済核燃料は安全だなどと勘違いするでしょう。
とんでもない!使用済核燃料はもの凄く危険な存在です。
たとえば、新燃料1トンあたりの核種の種類と量は、ウラン238が959㎏とウラン235が41㎏入っているのみです。
ところが、3年半ほど燃焼させた使用済燃料の中には、ウラン238プルトニウム239をはじめ超ウラン元素ネプツニウムアメリシウムキュリウム等)と福島原発事故で日本中にばら撒かれた(世界中)核分裂生成物が存在します。
使用済燃料1トンあたりの核種の種類と量は、ウラン238が929㎏・ウラン235が9㎏・ウラン236が5㎏・プルトニウム11㎏・超ウラン元素1㎏・核分裂生成物45㎏です。
炉から取り出したばかりの使用済核燃料は半減期の短い放射性核種を多く含んでいるため、放射能が強く、そのため発熱量も大きいので、放射線遮へいと冷却機能を備えた貯蔵所が必要です。
真水(軽水)は減速材※としてだけではなく、コンクリートと同じようにアルファ線ベータ線ガンマ線中性子線を通さない物質です。放射線を遮蔽する役割をも持ちますので、放射線遮へいと冷却機能を備えた貯蔵所で使われます。(使用済核燃料プール)
この、核分裂生成物や放射性核種の多様な種類を制御することの難しさは3号機と4号機の爆発で証明済みです。
原子炉本体ばかりに目がいっていて、高をくくっていた使用済核燃料プールからの水素発生と爆発は、原子力関係者の目を覚まさせたはずです。
使用済核燃料は危険なのです。
「安全に廃棄する」ために、現存の核燃料を使い、使用済核燃料に変えたとしても危険なのです。けっして無害になるわけではありません。
使用済核燃料はすべて中間貯蔵を経た上でそのまま埋設して直接処分する。全量直接処分を国に要求したいと思います。

※減速材についてと野田首相へのメッセージ

よく燃えるウラン235原子核中性子をうまくぶつけることは大変です。
なぜなら、ウラン235から核分裂で飛び出る中性子は、とても速くて、毎秒2万キロメートルの速度です。これでは、速すぎてウラン235中性子を吸収できず連続した核分裂は起こりません。
そこで、中性子のスピードを遅くして連続的な核分裂を可能にするものが必要です。
原子炉(軽水炉)の冷却に使用されている水は、中性子のスピードを、水素に中性子がぶつかる事で遅くして「熱中性子」に変えて、連続的な核分裂を可能にする物質です。
逆に、ウラン238は減速材である水の中で、核分裂しにくいという性質を持ちます。
ウラン238は遅い「熱中性子」ではなく、速い「高速中性子」にさらされると核分裂反応を起こすからです。
原子炉で使う新燃料は、安全性を考慮してウラン238の割合を高くしています。
でもそれは、真水(軽水)のサイクルが正常に機能しての話です。

現在1号機のペデスタルに溜まっている溶融した燃料は、その発熱から水で冷やされているのではなく、良くて、水蒸気で冷やされている状況だと思います。
高速中性子の捕獲率が高いウラン238の量の多さから考えて、その崩壊によって生成するプルトニウム239が頻繁に臨界することは(臨界質量)目に見えています。

政府は、原子力関係の利権や私欲にまみれた人間たちに、言いくるめられて、騙されて、こんなにも制御できない代物を、まだ、制御できると勘違いして再稼動を許そうとしている。

野田首相、どうかもっともっと、原子力の勉強をしてください。

きちんと勉強すれば、どんな人間だって、この恐ろしさは判る筈。

逃げないで。受験勉強をしたときや、政治の勉強をしたときを思い出して。

お母さんはあなたを信じて、夜食を作ったり、精一杯フォローしてくれたでしょう。

今度は、私たち日本中のお母さんにその恩返しをしてください。

心からお願いします。