英・米・ソ・仏・中の核実験が行われていた1963年6月に放射性降下物が最大値を出しています。

1963年6月の月間降下物(1ヶ月間)《日本に降った最大の放射性降下物(フォールアウト)》

セシウム137

550,000,000Bq/k㎡(5億5000万ベクレル)


2011年3月の月間降下物(1ヶ月間)《原発事故の起こった月の放射性降下物(フォールアウト)》

(例)茨城県ひたちなか市

セシウム137

17,000,000,000Bq/k㎡(170億ベクレル)

1ヶ月間の積算量が国から発表されましたので比較しました。今回の事故の2011年3月の月間降下物は、核実験が行われていた頃の最大値、1963年6月の月間降下物をはるかに上回るものでした。
30.9倍に相当します

国の発表では単位は「メガベクレル/平方キロメートル」ですのでベクレルにして解り易くしました。

17,000MBq/k㎡=17,000,000,000Bq/k㎡

また、1963年6月の月間降下物は単位が「ベクレル/平方メートル」ですので平方キロメートルにして解り易くしました。

550Bq/㎡=550,000,000Bq/k㎡

三つの単位全部で表記してみましょう。


17,000 Bq/㎡=17,000,000,000 Bq/k㎡=17,000 MBq/k㎡


550 Bq/㎡=550,000,000 Bq/k㎡=550 MBq/k㎡

疑問があります。この文部科学省の発表では

「定時降下物とは別に、1ヶ月間採取し続けた降下物」

と表記されています。

どういうことなのでしょうか?茨城県ひたちなか市だけで比べてみると。

3月20日9時〜21日9時採取(1日)

セシウム137

13,000,000,000Bq/k㎡(130億ベクレル)=13,000MBq/k㎡(1万3千メガベクレル)

3月21日9時〜22日9時採取(1日)

セシウム137

12,000,000,000Bq/k㎡(120億ベクレル)=12,000MBq/k㎡(1万2千メガベクレル)

この2日間でセシウム137の合計値は

25,000,000,000Bq/k㎡(250億ベクレル)=25,000MBq/k㎡(2万5千メガベクレル)


それなのに、セシウム137の2011年3月の月間降下物は

17,000,000,000Bq/k㎡(170億ベクレル)17,000MBq/k㎡(1万7千メガベクレル)

とかなり減ってしまっています。あまりにも減りすぎて、誤差の範囲ではないし、セシウム137は半減期が長い(30年)ので、1ヶ月でこれほど減るのはなぜなのか…?

それでも、核実験時より30倍、もし、この2日間の25,000,000,000Bq/k㎡(250億ベクレル)が計算で使われるとなると、45.5倍ということになります。

そして、個人的に思うことですが、物理学者の方々はこういった紙の上でのデータを計算式にあてはめ、ほら、こんなに少ない線量だから大丈夫、といいます。
また、日本人の体内セシウム137の量が、1964年を中心に上がっているというデータを出して、こんなに受けているのにみんな元気だった、といいます。

さて、1964年のデータですが、成人男子は最高で531ベクレルです。
原子力百科事典ATOMICA《フォールアウトからの人体内セシウム(40年の歴史)(09-01-04-11)》
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-04-11

今回、ホールボディカウンターで調べた方たちの値をNHKで見て、少々驚きました。1000ベクレルを超えていました。(降下物が当時より多いので当たり前ですが)

データによる統計は私たち人間(個人)には歓迎できるものではないということを訴えたいです。
チェルノブイリの子供たちに甲状腺ガンが多く出ても、アメリカや日本は、原発事故との因果関係の確立には至らないと言い続けてきました。
20年後、その子ども達が大人になり結果はでました。甲状腺ガンの統計グラフの山がその子達の成長と共に移動していったのです。事故後に生まれてくる子達にそんなグラフの山は現れなかった。

アメリカも、日本も罪を犯しています。
統計は私たち人間を助ける為のものではないのです。
原発事故との因果関係を認めてあげれば、助からない子は1人もでなかったに違いない。甲状腺ガンは早期発見で治る確率が高い。自分が受けた被曝を自覚し、早期に見つけることが大切なのに、それを周りがフォローしなかった。他の疾病も同じ。結局、認めたのはそのあと、認めていないものの方が多い。その間にも一人の人間が死んでゆく。

こんなことを言う学者がいます。
1963年から1964年の低線量被曝した世代とそれ以外の世代で、○○癌の発生率が違うとか、晩発疾病でも、生まれた年によって違いがあるなどのデータがあるなら、核実験の放射能が原因と言えますがそんなデータはない。

そうでしょうか?そんな大雑把なマクロのデータで判断していて良いのでしょうか?
しかも、そんなデータはないって言いますがデータそのものが無いのですか?有るとしたら、そのデータは本当に信用に値するものですか?
いったい、何十年掛けて何人の命を見殺しにして出せば気に入る統計なのでしょう?

人によって個人差はあるし、一人一人綿密に密着してデータを作らなければ、精度の高いきちんとした統計なんて、できません。
本当の現実が知りたかったのならば、1963年1964年1965年に生存していた日本人の食生活を毎日記録し、食物の詳細なベクレル数を出し、それによる内部被曝を計算し、フォールアウトによる被曝において、どの放射性核種がどの器官にどんな影響があるか、こと細かく検査する。
そして各年代ごとに、医学的に弱い部分(例えば40代女性は、骨粗しょう症になりやすいからその頃ストロンチウムが体内に入ると多発性骨髄腫を起こしやすいとか)(例えば、タバコを吸う人達は血液や肺にリスクがあるが、その、タバコの原料の葉がどれだけ汚染されてどれだけのベクレル数なのか、吸入による内部被曝がある1963年1964年1965年に喫煙していた人が悪性リンパ腫を惹き起こしやすいとか)を予想しその関連性を研究する。タバコを吸うと癌の発生率が高くなり、放射線核種を吸い込むよりずっと危険だなどという学者は学問を放棄しているとしか思えません。タバコを吸っている人の中にも1963年1964年1965年にフォールアウトにより被曝したタバコの葉を吸い続けた人と、その後殆ど検出されなくなってから吸い出した人がいるはず、比較はできますよ。統計だけでなく、生物学の力や医学の力を借りて。
「人ゲノム」が解析されてからは、DNAレベルでの詳細な関連性を追うことが可能になったはず。もっとはっきり、どの放射性核種がどの器官にどんな影響を及ぼすか、予想ができるから、日本全国の医師と協力して本物の統計が出せる。
1963年1964年1965年に生存していた日本人は今もまだたくさん生きています。核実験をしなくなってから生まれた人と比べることはできました。原発が爆発する前までは。

でもそれで、誰が救われるのでしょうか?今度の原発事故の方が遥かに危険だったのに、過去と比べて、大丈夫、大丈夫と言う。

そう言う、あなたが、癌に侵されそれが放射性核種の成せる業だと、ゲノム解析で解りました。残念です。手遅れです。そう告知でもされなければデータと統計の落とし穴に気が付きませんか?

もっともっと生物学や化学のミクロの知識を物理学にも当てはめて考えましょう、でも、物理学の不確定性原理量子論は充分ミクロの感覚だと思うのですが、何がいけないのでしょうか?

思うに、自分の専門分野ではない分野を(人体の被曝は分野が複雑に絡んでいます、生物学・医学・化学etc)たいして勉強もせずに、物理学や化学だけの理論を強引に当てはめて、肩書きだけで、知ったかぶりをして一般人にしゃべることに問題があるように思います。

各分野のエキスパートの教授達を集めて、環境情報学などの総合的な分野の教授がまとめてくださったら、もっとまともな日本になるのにな…と思っています。

政府へお願いです。
茨城県北部の子供たちの、健康チェックもしてください。

お米のお話の前にどうしても言いたくて…。

みなさんも耳にしたことがありませんか?「1950年頃から1980年頃にかけて、英・米・ソ・仏・中が競って核実験を行い、日本において今回の原発事故より放射性降下物が多かったんだよ」という言葉を。
これから、その言葉をしっかりしたデータを使って検証します。

気象庁データ)による1959〜1983年の平均降下積算量(これは積算量<合計値>であることをお忘れなく)
 <Bq/k㎡>  
降下量観測地点《日本海側》札幌・秋田・福岡          

ストロンチウム90                 

3,114,000,000(31億1400万ベクレル)      

セシウム137

6,562,000,000(65億6200万ベクレル)


《太平洋側》仙台・東京・大阪

ストロンチウム90                 

2,128,000,000(21億2800万ベクレル)      

セシウム137

4,747,000,000(47億4700万ベクレル)


それでは今回の原発事故とくらべてみましょう(^^)

残念ながらこの期間はきちんとストロンチウム90を測っていたのに今回の事故では測られていませんのでセシウム137での比較となります。(本当に残念です)

まだ1年経っていませんので年間積算量はでません。でも“たった一日分”を見ただけで結果が解るデータをだします。『福島県自体のデータはありません。量が多くて恐ろしくて出せないのか本当に測ってないのか?』

Bq/k㎡
3月21日9時〜22日9時採取の定時降下物(文部科学省)<1日分のデータ>

《関東》

茨城県ひたちなか市

セシウム137

12,000,000,000(120億ベクレル)

東京都新宿区

セシウム137

5,300,000,000(53億ベクレル)

千葉県市原市

セシウム137

2,800,000,000(28億ベクレル)


1日で、しかも事故が起こった“福島以外の土地”にこれだけのセシウム137が降りました。

今回の事故は、まったく過去にない大惨事です。
「世界が核実験を競ってやっていた時代は、今の日本なんて比べ物にならないくらい放射性降下物が多かったんだよ、今回の事故なんてたいしたことはない」などという方々に、データを見せましょう。
彼らも、目が覚めるに違いありません。

ところで、皆さんもこれから収穫を迎えるお米について、とても心配なさっているのではないでしょうか?

そこでお米についてのデータによるお話をします。

1963年は世界が核実験を行っていた中で一番高い値を出した年です。この年の白米の動静をみます。

Bq/kg
1963年「白米の全国平均値」

ストロンチウム90                 

0.269ベクレル      

セシウム137

4.179ベクレル

全国平均値のもっとも高かった1963年、セシウム137の最高値は約 10 Bq/kg でした。

つぎに、玄麦のデータです。

Bq/kg
1963年「玄麦」

ストロンチウム90                 

12.3ベクレル      

セシウム137

43.6ベクレル

当時、これらの値は“mBq/kg”という“Bq/kg”より“1000分の1”小さい単位で測定され、12300だ!43600だ!高い!と驚かれていました。
現在の日本では12.3ベクレルと43.6ベクレルと表示されますね。
ちなみに、フランス⇒15300ミリベクレル(=15.3ベクレル)西ドイツ⇒15200ミリベクレル(=15.2ベクレル)スロバキア⇒5200ミリベクレル(=5.2ベクレル)でしたので日本はドイツやフランスと同じくらいの汚染でした。
よく、1950年頃から1980年頃にかけての折れ線グラフがテレビで出てきて、「ほらこんなに高かったのです」とやっていますが、その頃の資料における単位は“mBq/kg”です“Bq/kg”に直したら“1000分の1”になるんですよ。騙されないでくださいネ(^^)

最近福島で見つかった、690,000 Bq/kg(69万ベクレル)の稲わらを、その当時の単位で表してみましょう。
690,000,000 mBq/kg(6億9千万ミリベクレル)なんていう数字になってしまってその頃の人がみたら卒倒するでしょうね。きっと。

現在関東において、定時降下物は不検出ですが、単位が“MBq/k㎡”なのをご存知ですか?mとMでは雲泥の差があります。

MBq(メガベクレル)はベクレルの100万倍の単位です。例えば2メガベクレルは200万ベクレル(2,000,000Bq)になります。
そしてMBq(メガベクレル)はミリベクレルの10億倍の単位です。例えば2メガベクレルは20億ミリベクレルになります。

文部科学省の注釈を転載します。

環境放射能水準調査結果(定時降下物)

*検出限界値は都道府県によって異なるが、降雨のない場合、放射性ヨウ素放射性セシウムとも、最も検出下限値の高いところで約10MBq/k㎡となっている。

この単位で不検出とされていますが、もし、1963年ごろの日本人だったら、不検出の値をみて驚きますよ。
「なにが不検出だ100億ミリベクレル近く出ているじゃないか。なんてことだ!」

そして、現代の私たちは言う。
「なにが不検出だ1000万ベクレル近く出ているじゃないか。なんてことだ!」

そうです。10メガベクレル=1000万ベクレル=100億ミリベクレル以下は不検出ということになっている県もあるのです。

1963年に必死に研究していた科学者たちは声をそろえて言うことでしょう。

「なにかが狂っている」

次回は現在の日本で秋に出回る米について、土壌の性質と共に考えてみたいと思います。

今日、下記の内容をまとめて、市役所に提出して、給食担当の方とお話をしてきました。
真摯に受け止めてくださり、2学期からの牛肉の使用は当分見合わせることをお聞きしました。
また、小魚を控えるよう要望しました。

食材の放射線被曝における学校給食改善の為の提案書
PDF版は下記アドレスを参照お願いします。
http://www.wellgate.co.jp/demo/teiansho.pdf
10years_After様のご尽力によりビジュアルデザインがとても解りやすいバージョンアップ版ができました。下記アドレスを参照お願いします。
http://10years-after.lolipop.jp/img/10years_approach1.pdf
我が子を守るために闘うママのための放射能対策情報サイト「10years_After」のアドレスはこちら
このサイトからのダウンロードもできます。
http://10years-after.lolipop.jp/blog/?p=517

■問題点
1)原子力安全・保安院が発表した放射性物質の放出量から、食品の安全性は確立しておらず、現在の環境では従来の食育の考えのまま学校給食を続けることに問題がある。
2)政府はストロンチウム90の検出や細部に亘る放射性核種の検出ができていない。
3)牛肉におけるセシウムの検出の遅れなどから、市場に出回って消費された後に検出される恐れが今後あることを否めない現状である。
■改善の提案
1)汚染された可能性がある地域で生産された食材を学校給食に使用しない。
2)学校の献立表に使用食材の産地を明記し、判断を児童または保護者に委ねる。

以下提出した資料です。

内部被曝
被曝には外部被曝内部被曝の2種類があります。
内部被曝は、放射線源が体内に取り込まれた時に起こるものです。

体内への取り込みは、以下に分類できます。

① 経口曝露 : 主に口から食べ物と入る
② 経気道曝露 : 口・鼻から吸い込む
③ 経皮曝露 : 皮膚から入る

ただし皮膚からの取り込みは正常な粘膜からでも生じえるとは思いますが、皮膚粘膜が傷ついている場合に大きくなります。
経口曝露と経気道曝露は、通常の日常生活で起こります。経気道曝露は保護具を付けるとか部屋に出来るだけこもるとかの方法もありますが逃げないとなかなか防げません。しかし経口曝露は食品衛生法によりある程度守られ、情報が入れば口に入れないことも出来ます。

これだけ大量の放射性物質が放出されて、食物が汚染を免れることはありえない。と言うことについての検証です。
原子力安全・保安院の発表より
セシウム137 等を取り上げますと
地震発生後、15時間〜109時間の間に放出した放射性物質は、
セシウム137
15,000,000,000,000,000ベクレル
=(1京5000兆ベクレル)=<15000テラベクレル>

セシウム134
18,000,000,000,000,000ベクレル
=(1京8000兆ベクレル)=<18000テラベクレル>

《爆発後関東一帯にできた放射性雲(放射性プルーム)の主物質》 
キセノン133
11,000,000,000,000,000,000ベクレル 
=(1100京ベクレル)=<11000000テラベクレル>
ヨウ素131
160,000,000,000,000,000ベクレル 
=(16京ベクレル)=<160000テラベクレル>

《人体に多大な影響を与える放射線核種》
ストロンチウム89   
2,000,000,000,000,000ベクレル 
=(2000兆ベクレル)=<2000テラベクレル>

ストロンチウム90   
140,000,000,000,000ベクレル 
=(140兆ベクレル)=<140テラベクレル>

福島第一原発2号機の取水口スクリーン付近のコンクリート亀裂部からの流出量》
ヨウ素131⇒2,800,000,000,000,000 ベクレル 
=(2800兆ベクレル)=<2800テラベクレル>
セシウム134⇒940,000,000,000,000 ベクレル 
=(940兆ベクレル)=<940テラベクレル>
セシウム137⇒940,000,000,000,000 ベクレル 
=(940兆ベクレル)=<940テラベクレル>

《放射性プルーム(放射性雲)による降下物が関東に打撃を与えたデータ》(文部科学省)

定時降下物(ヨウ素131)の調査結果の21日9時〜22日9時採取、22日9時〜23日9時採取、23日日9時〜24日9時採取のデータを見ていると、関東全体が桁違いに数値が跳ね上がっています。
この3日間は原発から北東よりの風、南や南西(関東)に向かって風が吹いていました。
<17日(自衛隊や警察の3号機への放水があった日)は北西よりの風で、福島の南東側太平洋に、午後1時ぐらいからは、南西よりの風で福島の北東側太平洋に降下。そして18日も北西よりの風で福島の南東側太平洋にむかって降下>
20日のデータは定時降下物の調査結果と気象庁によるデータ、風向きと天気の関係が顕著です。
20日は昼間、11時ぐらいから西へ向かう風が吹き午後2時ぐらいから西南西に向かっての風に変わり17時ぐらいから夜にかけては南南西に向かう風になりました。
定時降下物の調査結果の20日9時〜21日9時採取のデータの内容です。
山形県山形市
(19日)22,000,000 Bq/k㎡ <2200万ベクレル>
(20日9時〜21日9時)58,000,000,000 Bq/k㎡ <580億ベクレル>
福島第一原発より南南西>茨城県ひたちなか市
(19日)490,000,000 Bq/k㎡ <4億9000万ベクレル> から、
(20日9時〜21日9時)93,000,000,000 Bq/k㎡ <930億ベクレル>
定時降下物の調査結果の21日9時〜22日9時採取データの内容です。
栃木県宇都宮市
(19日)540,000,000 Bq/k㎡ <5億4000万ベクレル>
(21日9時〜22日9時)25,000,000,000 Bq/k㎡ <250億ベクレル>
群馬県前橋市
(19日)190,000,000 Bq/k㎡ <1億9000万ベクレル>
(21日9時〜22日9時)17,000,000,000 Bq/k㎡ <170億ベクレル>
埼玉県さいたま市
(19日)66,000,000 Bq/k㎡ <6600万ベクレル>
(21日9時〜22日9時)22,000,000,000 Bq/k㎡ <220億ベクレル>
千葉県市原市
(19日)44,000,000 Bq/k㎡ <4400万ベクレル>
(21日9時〜22日9時)14,000,000,000 Bq/k㎡ <140億ベクレル>
東京都新宿区
(19日)40,000,000 Bq/k㎡ <4000万ベクレル>
(21日9時〜22日9時)32,000,000,000 Bq/k㎡ <320億ベクレル>
この急激な増加はキセノン133の半減期が5.2日、ヨウ素131の半減期が8日という事に由来します。1・2・3号機の爆発が起こってから順次これらの放射線核種がベータ崩壊を起こし、ガンマ線を放射しこの高い値を出しました。
そして22日は朝から関東は雨でした。雨がこれらの放射性核種を伴い、浄水場へ降り注いだため飲料水の汚染が起こりました。
<※この値は1平方キロメートルあたりのベクレル数ですから面積に対しての値です>

セシウムについて》
セシウム137はバリウム137mへとベータ崩壊するため、ガンマ線の強い発生源です。セシウム137はストロンチウム90と同様に主要な中寿命核分裂生成物となります。(30年と29.1年)これらは使用済み核燃料の放射能の原因となり、使用後、数年から最高で数百年間の冷却を必要とします。ご存知でしょうか?セシウム137とストロンチウム90は現在、チェルノブイリ原子力発電所事故の周囲の地域で発生している放射能の発生源の大部分を占めています。セシウム137は中性子の捕獲率が低いため、中性子捕獲によるセシウム137の処理ができず、自然に崩壊するのを待たねばなりません。

セシウム134》
原子炉の運転では、核分裂生成物であるキセノン133のベータ崩壊で生じるセシウム133が中性子を捕獲して生成します。セシウム134が環境中に存在すれば、原子炉から放出されたか使用済み核燃料から出てきたものです。
電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、原子炉の種類と運転状況で変るが、5〜20京ベクレルが蓄積します。この時に核分裂で生じるセシウム137との放射能強度比(134Cs /137Cs比)は0.4〜1.5の範囲に入ります。
1986年4月26日に起こった旧ソ連チェルノブイリ原発事故では、4京ベクレルが放出されました。名古屋で採取した大気試料では、134Cs /137Cs比は0.55でありました。
ほとんど全てのセシウムは、ヨウ素とキセノンのベータ崩壊を通じて生成します。ヨウ素やキセノンは揮発性であるため、核燃料や空気を通じて拡散し、放射性セシウムはしばしば初めに核分裂した場所から離れたところで生成する運命をたどります。

《体内被曝》
体内に入ると血液の流れに乗って腸や肝臓にベータ線ガンマ線を放射し、カリウムと置き換わって筋肉に蓄積したのち、腎臓を経て体外に排出されます。(約10%)セシウム137は、体内に取り込まれてから体外に排出されるまでの100日から200日にわたってベータ線ガンマ線を放射し、体内被曝の原因となるため非常に危険です。セシウム137に汚染された空気や飲食物を摂取することで、体内に取り込まれます。1987年には、ブラジルのゴイアニアで廃病院からセシウム137が盗難に遭った上、光るセシウム137の塊に魔力を感じた住民が体に塗ったり飲んだりしたことで250人が被曝、4人が死亡する大規模な被曝事件が発生しています(ゴイアニア被曝事故)。


《生物濃縮》
植物(農作物)での移行係数 (TF) は、農作物中濃度 (Bq) ÷ 土壌中濃度 (Bq) で表されます。カリウム (K) と似た挙動を示すとされていますが、動物と植物での挙動は異なります。

《食肉》
現在の最高値690000 Bq/kg(69万ベクレル)の“稲藁”を食料として育てた牛の食肉に対する汚染が拡大しています。<※この値は1キログラムあたりのベクレル数ですから重さに対しての値となります。>セシウムが時間を追うごとに表面化していくのは、ヨウ素やキセノンのベータ崩壊を通じて生成されるという特徴を持つためです。今回は放射性核種が原発から毎日少しづつ出続けているため日々溜まりやすい特定の場所「ホットスポット」が現れています。

《植物》
植物の種類および核種により移行係数は異なります。イネ、ジャガイモ、キャベツを試料とした研究によれば、安定同位体セシウム133と比較すると放射性のセシウム137は植物に移行しやすい。米では胚と糠層のセシウム濃度が高く、キャベツでは外縁部のセシウムおよびストロンチウムの濃度が高くなることが報告されています。
土壌の中での挙動は土質によって異なっていて、粘土質の土壌ではよく吸着されます。その場合は、植物には取り込まれにくいということになります。

《菌類》
降下した放射性物質が土壌の表層に多く存在するため、表層の物質を主な栄養源とする菌類の種では植物と比較すると、特異的に高い濃縮度を示すものがあり、野生のアンズタケ など一部のキノコでは、セシウム137の生物濃縮が行われ周囲の植物より高濃度に蓄積することが知られています。また、屋外で人工栽培されるシイタケやマイタケでも濃度が高くなる傾向があることが報告されています。

《魚類》
主に軟組織に広く取り込まれて分布し、生物濃縮により魚食性の高い魚種(カツオ、マグロ、タラ、スズキなど)での高い濃縮度を示すデータが得られていますが、底生生物を主な餌とする魚種(カレイ、ハタハタ、甲殻類、頭足類、貝類)では比較的濃縮度は低く、大型の魚種ほど、濃縮度が高くなることが示唆されています。若い魚や高水温域に生息する魚ほど、代謝が良く排出量が多くなるため蓄積量は少ないと考えられています。体内に取り込まれる経路は、餌がほとんどですが、鰓(えら)を通じて直接取り込まれる経路もあり、それぞれの経路の比率についてのデータは世界的に不足しているのが現状です。
水圏での挙動は単純ではありません。淡水には溶けにくく、湖底堆積物に含まれることが多くなりますし、海水には溶けて、魚などに摂取されやすくなります。

ストロンチウムについて》
電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、100000テラベクレル(10京ベクレル)のストロンチウム90と2600000テラベクレル(260京ベクレル)のストロンチウム89が蓄積します、放射線強度比は約26ということです。

今回の資料、地震発生後15時間〜109時間の間に放出したストロンチウム90とストロンチウム89の値から考察すると放射線強度比は約14.3ということになります。
ストロンチウム90⇒140テラベクレル
ストロンチウム89⇒2000テラベクレル

実際に炉内の放射線強度比は約26に対して大気中に放出した放射線強度比は約14.3
ですので、ストロンチウム89のほうが炉内に残っている割合が高いということです。

今後30年以上にわたって放射能の発生源となる、地震発生後15時間〜109時間の間に大気中に放出したセシウム137とストロンチウム90の放射線強度比は約0.01です。
セシウム137⇒15000テラベクレル
ストロンチウム90⇒140テラベクレル

今回の資料、地震発生後15時間〜109時間の間大気中に放出したセシウム137とセシウム134の値から考察すると放射線強度比は約1.2ということになります。
セシウム137⇒15000テラベクレル
セシウム134⇒18000テラベクレル

今回の資料、地震発生後15時間〜109時間の間大気中に放出したセシウムストロンチウムの値から考察すると放射線強度比は約0.065ということになります。
セシウム137+セシウム134=(15000+18000)テラベクレル
                  =33000テラベクレル
ストロンチウム90+ストロンチウム89=(140+2000)テラベクレル
                  =2140テラベクレル

これは何を計算したのかというと、現在セシウムしか計測されていない大気中の降下物により汚染された野菜、家畜用わら、牧草の中に含まれるストロンチウムの線量を予測するために計算しました。

例えば牛に食べさせる稲わらから690000ベクレルのセシウムが検出されましたが、セシウムストロンチウムの大気中に放出した放射線強度比は約0.065ということから、ストロンチウムの線量を予測できます。44850ベクレルという値が算出できます。
690000ベクレル×0.065=44850ベクレル

《生体に対する影響》
内部被曝
10,000ベクレルのセシウム137を経口摂取した時の実効線量は、0.13ミリシーベルト (130マイクロシーベルト)になります。
10,000ベクレルのストロンチウム90を経口摂取した時の実効線量は0.28ミリシーベルト(280マイクロシーベルト)になります。
10,000ベクレルのストロンチウム89を経口摂取した時は0.026ミリシーベルト(26マイクロシーベルト)になります。

ストロンチウム90とストロンチウム89の場合で線量が約10倍違うのは、ベータ線エネルギーと半減期の差が原因です。
内部被曝では、外部被曝で騒がれるガンマ線よりベータ線エネルギーの方がダメージが大きくなります。ストロンチウム90は、ベータ崩壊してイットリウム90に壊変する時、高エネルギーのベータ線(228万電子ボルト)を放出するため線量が高くなります。また、ベータ線の届く距離は水中で1cmほどです。これは、分散することなく、228万電子ボルトが狭い範囲の細胞を破壊するということです。(★ 放射線は線源より四方八方に直線上に放射されています。線源が微少で点線源とみなせるとすれば放射線の強度は、距離の2乗に反比例して弱まります)
外部被曝
セシウム137が1メートルの距離に100万ベクレルの線源があった場合、ガンマ線によって1日に1.9 マイクロシーベルト外部被曝を受けます。
ストロンチウム90が皮膚表面の1平方センチメートルに100万ベクレルが付着した時には、1日に100ミリシーベルト以上の被曝を受ける恐ろしい放射性物質です。(皮膚に付いた時点で内部被曝でもあります)

そして、一番問題なのは、体内摂取されると、骨の無機質部分に取り込まれ、長く残留するという事実です。<ストロンチウム90はカルシウムと似た性質です。化合物は水に溶けやすいものが多く、普段カルシウム補給に適すると考えられる食物(小魚など“小あじ・ししゃも・小女子しらす、など骨まで食べる魚”)は確実に汚染されています>
ストロンチウム90の物理的半減期は29.1年、生物学的半減期は50年、実効半減期は18年という長さ。
6歳の小学生が24歳になる頃やっと半分に減るものの、ひたすら骨細胞にダメージを与え続けるということです。
しかも、それは、たった一回口にした場合のことで、毎日毎日、何年間も食べ続けたら、ずっと蓄積され続け、結果、死ぬまで排出できないということになります。
骨の無機質部分に取り込まれたストロンチウム90によって造血機能を侵された症例があります。
1954年3月、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験によって死の灰を浴びた第五福竜丸の船員は、東京大学医学部において「急性放射能症」と診断された。しかし患者の骨髄にストロンチウム90等の放射性同位体が沈着し、ベータ線を放出して造血細胞を破壊した事による造血機能の障害を認めた主治医の三好・熊取の両博士によって「急性汎骨髄癆(きゅうせいはんこつずいろう)」の病名が与えられました。
セシウム137は確かに、物理的半減期は30年と同じように長いけど留まる所が筋肉だからストロンチウムよりも代謝が早くて100〜200日程度で排出されます。がしかし、これも、物理的半減期の30年間汚染は続いていますから、食べ続けていればストロンチウム90と同じことになります。>

ヨウ素131やセシウム137に比べてストロンチウム90を検出することはとても大変です。
ヨウ素131やセシウム137は、特有のエネルギーのピークを持ったγ線(電磁波)を放出しますから、そのγ線スペクトル分析で検出できます。(千切り状の検体と機械があれば即計れます。液体ならそのままの状態で計ればいいのです)
しかしストロンチウム90の場合、まずは検体をマイクロウェーブ高温灰化装置で完全に灰化して、イットリウム担体とストロンチウム担体と王水(濃塩酸:濃硝酸、3:1の混合液体)で分解し…etc。2週間〜1ヶ月位は掛かってしまうそうです。

ですから、『セシウムストロンチウムの大気中に放出した放射線強度比が約0.065』という計算値を使ってストロンチウムの線量を出すことしかできません。
政府は健康被害が多大になるストロンチウム90とプルトニウムについてまだ対策をしていません。各自治体や、個人レベルで留まっています。

最後に、ご存知でしょうか?
テレビで放映されている汚染水処理システムは燃料貯蔵プールに対して行うシステムです。

使用済み核燃料プール
(米国フェアウィンズ社チーフ原子力エンジニア)アーノルド・ガンダーセン氏の警告
4号機の建屋は、M7以上の大きな余震などにより、崩落する危険性があります。これが起きたら最悪の事態です。使用済み核燃料プールにある燃料が全部、空気中にさらされることになる。これから補強工事をするということですが、もしも崩落が起きた場合、米国エネルギー省のブルックヘブン国立研究所によれば、18万6000人が死亡するというデータもあります。(4号機は炉心に燃料棒が入っていないため、一般報道では〝ノーマーク〟です)

《原子炉そのものに対して》
アーノルド・ガンダーセン氏の警告
3号機の温度が上がったり下がったりしている理由は、事故発生直後、冷却のため海水を大量に注いだからです。現在は水が蒸発して泥が残った状態で、新たに水を注いでも、泥に邪魔されて炉心にまで水が届かない。このため3号機は非常に危険な状態になっています。部分的な再臨界が起きているとも考えられ、再び水素が生じるほど高温化し、水素爆発が起きる可能性があります。
日本政府はこの水素爆発を恐れ、窒素注入を始めています。

福井県敦賀原発2号機は国際評価の「レベル5」の事故》
福島第一の危機的状況の裏では、5月8日に福井県敦賀原発2号機で、41億ベクレルの放射性ガスが外部に流出するという事故が発生しました。41億ベクレルとはかなりの量に思えますが、敦賀原発を管理する日本原子力発電は、「年間規定値の40万分の1で、周囲に影響はない」と説明しました。
41億ベクレルを40万倍すると、1640兆ベクレル(1640テラベクレル)となります。

※国際評価尺度では、外部への放出量が数百テラベクレル以上(数百兆ベクレル)になった場合、「レベル5」の事故とされます。

おかしな話です。日本原子力発電の〝当社比〟による年間規定値、<1640兆ベクレル=1640テラベクレル>は国際評価の「レベル5」の事故を超えているということになります。

また、菅直人首相の要請により、冷温停止に向け作業中だった静岡県浜岡原発
5号機では、作業の途中に配管が破断し、海水400tが漏れ出す事故が発生しまし
た。そのうち約5tは原子炉内に流入したと見られ、一歩間違えれば、こちらも大
事故に繋がりかねなかったことが判明しています。

用語解説
放射性プルーム
気体状(ガス状あるいは粒子状)の放射性物質が大気とともに煙突からの煙のように流れる状態を放射性プルームという。
放射性プルームには放射性希ガス、放射性ヨウ素、ウラン、プルトニウムなどが含まれ、外部被ばく、内部被ばくの原因となる。放射性希ガスは、地面に沈着せず、呼吸により体内に取込まれても体内に留まることはないが、放射性プルームが上空を通過中に、この中の放射性物質から出される放射線を受ける(外部被ばく)。放射性ヨウ素などは、放射性プルームが通過する間に地表面などに沈着するため、通過後も沈着した放射性ヨウ素などからの外部被ばくがある。また、放射性プルームの通過中の放射性ヨウ素などを直接吸入すること及び放射性ヨウ素などの沈着により汚染した飲料水や食物を摂取することによっても放射性ヨウ素などを体内に取込むことになり、体内に取込んだ放射性物質から放射線を受ける(内部被ばく)。
メガベクレル
別名:MBq
英語:megabecquerel
放射能量(放射能の強さ)を示す単位(SI単位)。ベクレル(Bq)に100万倍を表すSI接頭辞「メガ」を付けて表すもので、例えば2メガベクレルは200万ベクレルに換算される。
1ベクレルは1秒間に1個の原子核崩壊を起こして放射線を発する性質(放射能)を表す。1メガベクレルは1秒間に100万個が原子核崩壊を起こして放射線を発する性質(放射能)を表す。
壊変(崩壊)
原子核が不安定な状態から、放射線を出して別の原子核または安定な状態の原子核に変わっていく現象を壊変または崩壊という。 放出する放射線によってα壊変、β壊変、γ放射という。
アルファ崩壊
アルファ線を放出する放射性崩壊。アルファ崩壊をした原子核は、その結果、原子番号が2、質量数が4だけ減少した別の原子核に変わる。
ベータ崩壊
質量数を変えることなく、陽子・中性子の変換が行われる反応の総称で、β-崩壊(陰電子崩壊)、β+崩壊(陽電子崩壊)、電子捕獲、二重ベータ崩壊、二重電子捕獲が含まれる。
ガンマ崩壊
それぞれの崩壊を終えた直後の原子核には過剰なエネルギーが残存するため、
電磁波(ガンマ線)を放つことにより安定化をしようとする反応である。
γ崩壊は、励起された原子核ガンマ線を放出して崩壊する放射性崩壊。ガンマ崩壊は、アルファ崩壊ベータ崩壊と違い、核種が変わらない、つまり、原子番号や質量数が変わらない崩壊である

参考文献
岡山大学大学院 環境学研究科 津田敏秀 教授 : 放射線による内部被曝について
名古屋大学名誉教授 古川路明教授 : 放射能ミニ知識
文部科学省   データ
気象庁  データ
原子力安全・保安院  データ
     現代ビジネス
     http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6318

今が頑張り時
常日頃から、ゴミ焼却場から発生するエネルギーを有効利用するべきではないかと思っていました。

確かに大規模銭湯のようなものが造られていますが、今は、本当に必要な、発電をするべきです。

もうすでにゴミ焼却工場で発電しているところがあります。

神奈川県横浜市鶴見工場です。素晴らしいことです。

もともと、火力発電目的ではないのにどうしても火力と同じように二酸化炭素は出してしまいます。

しかし、ゴミはどうしても燃やさねばならない現状。

ならば、発電しましょう!

自治体のゴミ焼却工場にすべて発電機を取り付けたら、いったい日本中でどれだけの発電量になるのでしょう。

何もしなければ、外にダイオキシンなどを放出する単なる公害施設です。有益に使えてこれこそエコです。

みなさんご存知ですか?原発がエコなんて大嘘なんですよ。

まず、フル稼働が絶対にできない。

暴走して爆発事故を起こさない為に、280度〜300度の温度で運転する。

しかし、そんな温度でキッチリ動いてなどくれないウラン燃料とMOX燃料。(特に今回、3号機で経験しましたがMOX燃料の崩壊熱はすごいですね。未だ冷却できずにいます)

そのために、大量の水で冷やす。その汚染水を海の水で冷やしてまた元に戻してサイクル稼動します。

直接冷やすわけではありません。原子炉内の放射線核種が含まれた水を、漏れないようにした装置ごと海水で冷やすのです。

この廃熱の多さは問題です。火力はいくら悪く言われようが凄い利点をもっています!調節が細かくできる所です。

夜は昼間ほど電力がかからないから少なくできます。でも原発は?そう、年中同じように廃熱を出し続けるのです。

たとえ止まっても廃熱を出し続けます。あ〜恐ろしい。

近年、地球温暖化が問題視されているのに、何故、原発の廃熱による大気・海水の温度上昇に対しての問題提起は起こらないのでしょう。

大気海洋平均温度の上昇地球温暖化といいます。

間違ってはいけません。地球の平均温度の上昇がいけないのです。

二酸化炭素排出は温度を上昇させる結果を導くたくさんの要因の中の1つなのです。

それより、ダイレクトに海水温度を上昇させる原発のほうが罪は重いと思いませんか?

原発二酸化炭素排出しませんとうたっていますが、直接、海水温度を上昇させるほうが遥かに罪です。

今日のモーニングバードより(私は最近この番組しか見ないようにしています。日テレ、TBS、特にフジは学術的に正確な、信頼に値する報道をしていません。経団連や東電に偏った報道をします。スポンサーの言いなりです)

ゲストの政府の方の意見で、「原発爆発前は温暖化、温暖化と騒いでいたのに、こんどは火力にしろと言う、火力は二酸化炭素排出する」というのがありましたが、なんて勉強不足の方だろうと思いました。

地球の平均温度の上昇を直接的に行う原発の廃熱は昼夜を問わず出し続けるものです。

電力供給が少なくて済む夜間にも同じように廃熱するのです。火力はその点調節ができます。

しかも、コンバインドサイクル発電の火力に至っては、原発の約半分の廃熱です。2分の1です!

二酸化炭素排出も少ないのです。

もちろん夜は出力をセーブして運転できます。

原子力発電がクリーンエネルギーだという、東電や経団連自民党政権時代の刷り込み教育(マインドコントロール)に浸かっている人達のなんと多いことか…。

そうです、そうは言っても、もっとエコエネルギーに転換することは必要です。

そのためにも、送電分離が必要です。

東電が送電線を独占しているため、私達は電気を選択できません。送電線が国有化すれば、わたしたちは発電方法を選べます。

一般市民が原発から電気を購入しなければ。
そして、エコエネルギーを購入すれば、もっともっと、日本のエネルギー市場が活発化して経済も良くなり、クリーンエネルギーがたくさん発明、改良されるはずです。

私達に迷っている時間はありません。刻一刻と温暖化は進んでいきます。

地球温暖化の敵、原発を無くし、コンバインドサイクル発電を増やし、クリーンエネルギーを推進しましょう。

以下、地球温暖化によって起こる悪影響を並べました。

1)水温の変動幅拡大に伴う異常水温現象の増加。太平洋熱帯域でのエルニーニョ現象の増強

2)海流の大規模な変化、深層循環の停止。およびこれらに伴う気候の大幅な変化

3)生物の生息域の変化

4)生物種の数割にわたって絶滅の危機

5)サンゴの白化や北上(北半球)・南下(南半球)

6)寒冷地に生息する動物(ホッキョクグマ、アザラシなど)の減少

7)気候の変化による健康への影響や生活の変化

8)気象災害の増加(熱帯低気圧、嵐や集中豪雨)に伴う物的・人的・経済的被害の増加

9)雪解け水に依存する水資源の枯渇

みなさん、騙されてはなりません。海岸に建設された、日本の原発が、海水の温度上昇に影響する力は充分大問題です。

ゆーたんさんへ

東電のデータに嘘がないと仮定しての見解です。

まず、1号機です。
1号機はデータ上では、圧力容器から燃料が殆どもれ出てしまって、圧力容器ペデスタルという場所に燃料が溶融して落ちています。ペデスタルに水を常時補給しないとコンクリートを、崩壊熱や偶然起こる核分裂反応で溶かして地中に潜り、福島の土壌に絶大な損害を与えてしまいます。国も東電も必死になっているはずです。<水で冷やすというより蒸気で冷やしているという感じかもしれません>
2号機は残念ながら表面上は建屋も壊れていないし1番平気そうに見えますが、かなりな量を海に放出してしまったため、逆に現在1番人が介入しやすい状態に成り下がっています。またペデスタルやサプレッションチェンバで燃料は少し安定しているのかな。<この機もペデスタルでは水で冷やすというより蒸気で冷やしているという感じかもしれません>
海の浄化力に期待して各個人が防御するしかない状態です。
3号機は、実は一番問題児です。
mox燃料の怖さを国も東電も解っていなかったかもしれません。
現在崩壊熱で近づけない状態ですが、圧力容器内にまだ燃料は残っていると思えることと、ドライウェルのシーベルト数から判断して、ペデスタルの燃料が地下に流れ出ているかもしれないということ。<やはり、水で冷やすというより蒸気で冷やしているという感じかもしれません>
でも温度と線量が高くて、今のところ人間にはどうにもできない悲しい原発です。
東電や国や東京都や利権が絡む所は、勿論これを認めません。

私達にできることは数少ないです。
まず、福島の人達は水を信用してはいけないこと。

関東の人達は検査がなされるまでこの地域の魚を控えること。

それだけです。

国の測定ではなくて、各大学の良心ある検査機関にゆだねたいと思います。

どうぞ、利権に負けず確かな測定を各大学にお願いいたします。

心からあなた達の正義を信じて、よろしくお願いいたします。

いろいろな核種を測定してください。

追記

使用済燃料プールについて

制御棒と同じ、ハフニウムなどでできている中性子を吸収して臨界を防ぐ壁の中に燃料棒は一本一本入っているはずです。

ただ、3号機は、使用済燃料プールがある、上部へ向かって大爆発が起こり、そして3号機からの水素が4号機に送られ4号機も爆発した為、使用済燃料プールの中は整然とはしていないだろうと思います。


それはとても危険なことで、例えば、瓦礫のコンクリートやむき出しの金属が燃料棒を覆い、制御壁の意味をなくしたり、制御壁自体を壊したりすると再臨界を引き起こすことになりかねません。

使用済燃料プールが再臨界すると遮蔽するものは水しかありませんから、環境中へと出て行ってしまいます。

先日、3号機の使用済燃料プールが強アルカリになりました。

テレビ等では瓦礫のコンクリートが溶けた水酸化カルシウムによるものという説明でした。
私は、それだけではないと思っています。

ストロンチウムセシウムもセメントと水に反応して強アルカリにしたと思うのです。
使用済燃料プールの燃料棒のジルコニウム管の中には使用した分だけの放射性核種が閉じ込められています。
今の状態では閉じ込めがうまくいっているとは思えないです。
強アルカリということは燃料棒を破損させているかもしれないということを示唆しています。
これ以上の燃料棒破損を防ぐため強アルカリを中和させる目的と中性子を吸収して再臨界をさせない目的を兼ね備えたホウ素を注入しています。

東電は使用済燃料プールの動向が、今一番気に掛かっているはずです。

追記の追記

今、循環させるために除染してがんばっているところですよね。

その循環とは使用済燃料プールの水の循環が主なようです。

たぶん爆発で、プールが漏れているために常時水を足さないといけないのでしょう。

でも、うまくいけば、汚染水の量が減らせるから頑張って欲しいです。

「今後もし水が溢れるようなことが起これば」ということでしたが、たぶん東電は、それだけは避けるだろうと思うのです。そのためには、タンクを持ち込んだり、建設したり頑張ると思います。

万が一にもないと思いますが、現在の各号機の中は希ガス類はかなり出てしまったため。イオン化して水に溶けやすいものとか燃料自体(ウラン・プルトニウム)が閉じ込められている状態ですので、それらが出て行くことになると、人が近づけなくなるということになってしまいます。

建屋の地下の水は当然少しづつは外に出ていると思います。
原発のすぐ傍の海は大変な状態かもしれません。(だからシールドしてあります)

現在は各号機とも蒸発した分だけ水を適宜入れるというような方法をとっていると思いますので、再臨界を越えて超臨界になる事故が起こらなければ大丈夫だと思います。

除染をして頑張っているお父さんのブログ

福島で現実と向き合い、子供たちを護るため除染をして頑張っているお父さんのブログです。

http://ameblo.jp/marufeel/entry-10934161636.html

私もその精神を見習いたいと思います。


こんなブログもあります。

福島市内の放射線量率測定結果と全市民移住勧告の必要性について

人口が多いと思われるJR福島駅周辺の線量分布を図にしてみました

<仮に土壌改良や全市洗浄などにより現状の1/20程度以下に除染できたならば復帰も可能ですが、この土地に人を済ませる権限も理屈も誰も持ち合わせないはずですし、健康被害に対しては誰も責任を取らないと思います>

http://ameblo.jp/study2007/entry-10934585314.html



どうぞ、お願いします。ただ見てください。胸が詰まる思いです。

http://www.youtube.com/watch?v=0rFYHpmta_0


福島の子どもたちを守るための緊急署名〜避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守を
二次締め切り:6月30日、最終締め切り:7月5日
電子署名のサイトです。
https://spreadsheets1.google.com/spreadsheet/viewform?hl=en_US&hl=en_US&formkey=dDl1ZG52UnhQX1FscF9PbWhVQWJPWEE6MQ#gid=0


傍聴と応援のお願い:北海道のおじいちゃんが1人で東電に原発差し止め訴訟を起こしています。6月27日13時30分、東京地裁610号法廷で第1回公判。原発安全がウソだったこと、基本的人権が守られていないということなどへの怒りの行動です。

http://ameblo.jp/aestikiu/entry-10879931977.html

どうぞよろしくお願いいたします。
上記のサイトの内容を紹介します。

<和歌山の方が、自分が釣った魚の放射線量の測定結果をツイートしてます。日の岬沖灯台下33mの水深でメジロ→3.17μSv/h。印南町沖27mヒラメ→1.85μSv/h海水表面の線量は、田辺沖→0.99μSv/h。紛れもない高濃度汚染…>

1995年からベラルーシで暮らされている方のブログです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/e22000289d0423d33679fc71be5a7be6


今日の汚染の状況が日本地図で解り易く見れます。時間ごとに動いてゆく様が見れて実感度ありです。
この中の、「放射線放射性物質の流れ」をクリックしてみてください。できたらブログもみてね。

http://universedrops.com/


線量計を持った一般人がみんなで協力して計測した結果をだしています。測って欲しいところを計ってもらえる嬉しいサイトです。

測ってガイガー!

http://hakatte.jp/

子供たちの背丈に近い地表1メートルの計測地。本当にありがたいです。

結果を見ると関東に住んでいるとどうしても内部被曝もあるし、1ミリシーベルト<一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告)>は超えてしまうんだなぁと悲しくなる。
もっと悲しくなるのは福島の子供たち。

全市一斉放射線量測定結果について

http://bousai.city.fukushima.fukushima.jp/info/h23-jishin/kankyouhousyanousokutei/zensiisseisokutei/view
高い線量の場所にいたら絶対に年間20ミリシーベルトを超えてしまう。
この地域で生活する女の子達はずっと被曝し続け、数年先にお母さんになる。国は何を考えているんだろう。被曝(ウィキペディア)の中の慢性放射線障害と胎内被曝による身体的・精神的発育への影響を読んでみてください。日本は悪い事態が進行し後戻りできない状態にならないとあわてない。知らん顔をする。たくさんの悪い結果が出るようになっても、きっと抵抗して、すぐには認めないだろう。

被曝(ウィキペディア

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D


「魚は足が速いため、検査結果が出る前に、同じ場所でとれた魚は消費市場に流れている」(漁協関係者)

自治体から検査の委託を受ける民間検査機関の担当者はこう話す。
「ほとんどの農作物が検査を受けずに市場に出ている。まるで“底の抜けたザル”です」
原因は圧倒的な検査機器と専門スタッフの不足だ。

 前出の民間検査機関の担当者のもとには「風評被害」に悩む農業関係者から、
「○○という機械で独自に測って検出されなかった。安全宣言を出していいか」という問い合わせが殺到しているという。

「よく聞くと、その人は大気中の線量しか測れないガイガーカウンターを使っていました。しかし、検査のやり方や品目に決まりがあるわけではなく、どんな機械を使うかも本人次第。今後、精度不明な検査が横行し、安全宣言が乱発されるおそれもある」(前出の検査機関担当者)


外部被曝であれば放射線源から遠ざかったり、遮蔽したりすることで防御することもできる。だが、体内に入ってしまえば、直に24時間、放射線を浴び続けることになる」(山口氏)

 琉球大学矢ケ崎克馬・名誉教授(物性物理学)も言う。

内部被曝の恐ろしさは、1千万分の1グラムのヨウ素131体内に8日間とどまっていた場合、シーベルト被曝した計算になるほどなのです」

 シーベルトといえば、一般人の年間被曝上限である1ミリシーベルトの1千倍である。全身に浴びれば、遺伝子の自己修復が間に合わなくなり死亡者が出る可能性もあるほどの線量だ。

「『基準内であれば食べてもいい』というのはまったくの詭弁。国家によるダマシです。少量であっても放射線が遺伝子を傷つけることは間違いない」(矢ケ崎氏)

セシウム137の半減期は30年。チェルノブイリ原発事故から23年が経過した2009年にスウェーデンから日本に輸入されたキノコが基準値を超えていたため、輸入禁止になったこともある。数十年単位で考えなければなりません」

 われわれは子や孫の代まで放射能と向き合っていかなければならないのだ。

じわじわ広がる土壌・海水汚染 食品安全検査は機材も人も足りずにお手上げ↓

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20110602-02/2.htm


徹底調査 放射線汚染食「食べてはいけない」
マグロ、カツオ、麦、イモ、大豆・・・政府の言う
「暫定基準値」など、なんの指標にもならない

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/9547

上記の2ページ目の海産物の放射性物質検出データの図を見てください。

今食べようとしている海苔やワカメ、昆布は何処でとれた物ですか?