爆発の後、海水注入を55分止めたことが、今回の原発事故の諸悪の根源みたいに、まるで鬼の首を取ったみたいに自民党が騒いでいますが、専門家からしたら、どうなんでしょう?
現実問題、1号機に物凄い量の水を注入していたのにも拘わらず、笊の様に、入れても入れても水はたまらず、“死の汚染水”だけが増えていく。
連日の大量放水などでたまりにたまった汚染水の総量は10万トン、50メートルプール111杯分にも達するのです。
爆発で1号機は壊れたのに、壊れた後の注水に、どこまでの意味があったのか?圧力容器内の燃料棒が入っている炉心シュラウド内側に、水でも海水でもホウ酸を溶かして直接入れなければ意味がないのは、専門家なら解るのではないですか?
でも、炉心シュラウド内側に注がれるシステム、非常時に、高圧モードで炉心上部のノズルからシュラウド内側の燃料集合体に向けて注水する<復水貯蔵槽からと圧力制御プールからの水>(高圧炉心注水系)機能はまともに動いてなかったのでしょう?
せめて、水を大量に入れることで燃料棒があるシュラウド内側までいってくれればという願いは、いまにして思えば、夢に過ぎなかった、笊<ザル>だから無理だったということですよね!
それに、、主蒸気隔離弁が作動され原子炉が隔離・閉鎖された場合に発動する、原子炉隔離時冷却系は、復水貯蔵槽とサプレッションチェンバからの水を炉心シュラウド外側に注水するはずだったけど、1号機は古いため、このシステムではなく、非常用復水器がその代わりをするはずだったのですよね。
でも、11日14時46分の震災後、14時52分同装置が起動したのに対して、急激な圧力低下を緩和しようとして、作業員が回路のONとOFFを操作して調整中に、15時半に津波に襲われて、15時50分非常用電池が水没して遮断状態のまま非常用復水器が使用不能になってしまった。
11日19時30分に1号機の燃料は全露出して炉心溶融が始まり、所内での直流小電源融通で動かした非常用復水器も翌12日1時48分に機能停止してしまった。そして、12日6時頃に全燃料がメルトダウン

止めた!止めない!で大騒ぎしている国会に言いたい。

あなた達の中に理系で優秀な人材は存在していないのですか?

12日6時頃に全燃料がメルトダウンしたらしい状態から察するに、シュラウド内側は水がほとんどない状態で、シュラウド下部は水位が不明、もし、シュラウド下部まで水がなくて、メルトダウンした燃料のみだったら、そこに注水すれば確実に水蒸気爆発でしょう!

そんなのは、説明すれば、みんなが判る事です。

一度、12日午後7時4分に注水して、爆発が起こらなかったということは、シュラウド下部の圧力容器の底部には水があったということです。

はっきりいって海水注入を55分止めたことは、今回の事故のほんの一部のミスでしょう。
配管の健全性も不確定。炉心シュラウド内側に水がはたして到達しているのか不確定。<炉心シュラウド外側にあるジェットポンプがシュラウド内側に水を送る役目を果たせているかわからない状態>
たとえ、シュラウド内側の燃料棒に到達していなくとも、炉心シュラウド外側に大量に入れることで燃料棒があるシュラウド内側までいってくれればという不確定な注水をしていた<ジェットポンプの健全性不明>ことを、東電ははっきり発表して、誰かに責任を押し付ける醜態を晒すのは辞めにしましょうよ!

それより、もっと考えなくてはならない重要なことがあるでしょう!
タービン建屋に溜まり続ける汚染水はどうするんですか!
もっと、多角的に解決方法を考えなければ駄目でしょう!

しっかりしてください!国会議員の方々!(自民党員の方達の中に原発の構造に詳しい人はいないのですか?)

自民党のくだらないつっ込みに、言い訳めいた答えを出した政府。
自尊心を傷つけられたからって怒る原子力安全委員会斑目さんも大人気ない。「危険性がある」と「可能性はゼロではない」という表現は、物理や化学のまったく解らない文型の人には、たいした差などありません。<可能性はゼロではない=可能性あり=危険>です。あなたの説明が足らなかったと思いませんか?科学者は大概負けず嫌いだからきっと認めないでしょうけど。

日本を、福島を本当に救えるの?

もっと勉強してください。本物の聡明さを持つ努力をして下さい。
追記
テレビでコメントをしている専門家は本当に原発の構造や仕組み、様々なことを熟知した原子力の専門家なのでしょうか?単なる不勉強な物理学者とかではないですよね。まさか。