原発 これからの課題 現場トップの意見が直接政府に届き反映するために

東京電力の福島第1原発での事故を受け、政府は5日、経済産業省の外局である原子力安全・保安院を同省から切り離し、内閣府原子力安全委員会と統合させて新たな規制機関を設置する方向で検討に入った』

という内容を「その8保安院の分離」で出しました。1号機の水棺が始まった現在、政府はこの実行をするべきです。

これさえできないような内閣では、見通しが暗いといわれても仕方ありません。

東電がスポンサーで表現の自由がない一部のテレビ局や経済産業省の外局など、目先の経済優先で深く考えもせずに物事を決定する機構に今まで日本国民は振り回されてきたのです。

原子力発電所の爆発事故という恐ろしい現実をもってしても、この構造が変えられない政治など、民主政治といえないと思いませんか?

官僚の皆さん、日本の運営に必死になるあまり、物事を大局的な見地で捕らえることを怠ってはいませんか?

官僚、政治家、東電、原子力安全・保安院の上層部のみなさん、防護服を着て現場に行きましょう。

地震と巨大な津波のエネルギーによって破壊された原子力発電所の現実を見て驚愕し、人として生まれた根本に戻って考えていただけませんか?

1号機も水棺し、2号機3号機は汚染水によるもの、4号機もなんとかプールは小康状態ですから、きっと現在の現場は、視察ができる状態ですよ。


とにかく、原発は発電を止めてもずっと長い間その放射能を管理、封じ込めなくてはならない怪物です。

暫くは地震津波もこないに違いないと高を括っていると、痛い目を見ますよ。

もう、わずかな津波がくるだけで、2号機のあの物凄い値の汚染水を海へ流出させることになります。

理系の人なら1号機3号機4号機の外部に漏れた高濃度汚染水とは比べ物にならない超高濃度汚染水であることはわかるはずです。

テレビ等で1号機3号機4号機から漏れた高濃度汚染水がピックアップされるのを見ると、何も解らない国民に向かい、それら全てを十把一絡げに表現しているように思えます。

2号機から漏れた超高濃度汚染水の存在を目立たなくさせているようにしか見えない。

現場トップの意見が直接政府に届き反映させなければならないことぐらいは有識者なら解りますよね?

設計者や物理学者が机上の空論にならずに正しい計算や設計ができる状態にするには、
“理論や経済を振り回し大局が見えない東電の上層部や原子力安全・保安院”を通さずに直接やりとりすべきです。

現代には坂本竜馬勝海舟みたいな人材はいないんでしょうか?

あんなに大量であんなに高濃度な放射能汚染水を、人類はいまだ嘗て海に出したことはないはず。

大気と違って、一気に拡散せずに、海流や温度差や深浅など様々な要因から高濃度のままの塊で移動していく可能性だってあります。

そんなことになれば、世界各国が賠償金やら保証金やらそれはもうバッシングの嵐になるでしょう。

隠蔽体質な日本なのではなくて、本当は、最悪の流出になったら日本は破滅だという危機感くらい持っているのでしょう?

今それを出してしまったら、世界各国から早々と非難されるのは必至だから、画策に飛び回っているのでしょう?


そうやって本当に実質的に動ける上層部と、何も勉強せず、ひたすら自分を誇示し進歩の妨げになる意見を言い続ける上層部に分かれているんでしょうね。

頭の固い、先を見通せない人に日本の舵取りを任せるようなことをしてはいけません。

有識者の方々が正義が貫けないからと匙を投げることもしてはいけないんです。

いまは、日本を動かす力をもつポジションにいるあなた達が長いものに巻かれず情熱を持って、マスメディアを味方に付け、国民に訴え、日本を守るその「時」です。頑張ってください。


孫社長さん、エネルギーの未来を考えることは絶対に日本の経済を発展させると確信してます。期待しています。