昨日75歳の母が入院しました。

母はパソコンが大好きでいろいろなニュースをみたり、ポイントを貯めて買物したり、ブログも書いたりしていました。

一連の原発事故が母の心を傷つけ、胃腸を壊しました。何キロも痩せて小さくなってしまいました。

「お父さんは幸せだったね、日本がこんなになるまえに死んじゃって、ほんとうに幸せだ」

自民党がまた出てくると、原発が無くならないね。孫達がかわいそうだね」と涙ぐみます。

本当に、そうです、自民党が危険な沸騰型軽水炉を利権がらみで推進させこんな事態を招いたのに、日本国民の心無い、管政権へのバッシングや、一度、民主党でいくと決めたはずなのに、まだ、子どものように成長途中の政権だから、温かい目で育てていけばいいのに、思い通りにいかないと、すぐ、見捨てようとする。

「つながろう日本」は表層をすべる詭弁ですか?

わたしは、民主党の支持者なわけではなかったけれど、民主党が政権をとった以上、(私は選んでませんでしたが)選んだ側の日本国民の義務として、子供たちに誇れる未来をプレゼントしたいから、ころころと政権が変わるのは冷静に考えてすべての発展の妨げになるから、腹をくくって、応援しようと思ってきました。

管首相へのバッシングがすごいですけれど、私は今回の事故の時の首相が管首相でよかったと思っています。だって、理系だからとても原発に詳しいんですよ。表舞台を官房長に任せて、必死に原発を爆発させないために他の学識ある方達と骨身を削ってがんばっていると思っています。そんな記事も読みましたし。

確かに理系のひとは言葉はヘタですね。でもいいじゃありませんか、官房長はもと弁護士でしょう?「餅は餅屋」です。

いまの日本人にとって大切なものは、包容力です。

管政権が出した規制が妥当なものと認めて、風評被害を生まないように、福島や茨城、千葉や栃木や群馬の規制外の野菜を率先して食べる包容力をもった日本人はすごいです。

そのすごさを、今度は政治に対しても向けていきませんか?

こんな記事があります。

 東京電力の福島第1原発での事故を受け、政府は5日、経済産業省の外局である原子力安全・保安院を同省から切り離し、内閣府原子力安全委員会と統合させて新たな規制機関を設置する方向で検討に入った。
 新たな規制機関は、原発を推進する立場の経産省とは完全に分離し、米国の原子力規制委員会(NRC)のような強い権限を持った専門家集団としたい考えだ。
 原発の安全規制を巡っては、菅直人首相が先月30日、首相官邸で会談した社民党福島瑞穂党首から保安院の分離を要請された際に「今後、議論になる」との見方を示した。
 保安院原発を推進する側の経産省資源エネルギー庁)の外局にあたり、人事交流もある。このため、「推進と規制が厳密に分かれていない状況では、適正な監視はできない」との批判もあった。
 また、保安院は地方の検査官や事務職も含めて約790人の職員を抱えるが、大学院などで原子力工学を学んだ人材がそろう電力会社や原発メーカーに比べれば層が薄い。
「電力会社から専門知識を学ぶ検査官もおり、教え子が教師を監督するようなもの」(経産省幹部)との指摘もあった。

私はとても良いことだと思います。原発の知識が充分でないひとに、原発の権限を与えてはいけません。

今回のような時間との戦いだった初期段階に、廃炉になることを拒み、「安全神話」を自ら崩すことを恐れ、管政権がだした「ドライベント」の支持を渋って受け入れず、「ウエットベント」を実施したが手遅れで1号機の爆発が起きたという記事を読みました。

利権や体裁を前面に押し出して起こした事故ならば、人災の粋に捕らえられても文句は言えないでしょう。

東電の記者会見を見て最初に、感じたことは、「親に叱られて、言い訳を言う子ども」のようだったこと。良心があるから、正義の心があるから、あんな会見になったんですね。

なんだか彼らの母親の気分で見ていました。

保安院に対してはそんな感情は生まれませんでした。彼らは内容など気にせず突き進む進行係に見えました。

みなさん!よりよい未来のためにかんがえましょう。

まず、『火山国日本』『地震多発国日本』 に住んでることを認める事からはじめませんか?

日本中の原発を作る際、電力会社はこう言いました。

「大丈夫です。原発は、やわらかい地面を掘り、下にある硬い岩盤に直接建設します。どんなに大きな地震がきても原発は壊れません、津波対策も万全です」

これは、ある県が出した原発に対する見解です。
「原子炉格納容器が破損するような事故の発生確率は、各種機器の故障確率やヒューマンエラー等を考慮した結果、7千万年に1回程度と評価されており、ゼロではないものの、科学技術利用に係るリスクがゼロではあり得ないことを考えれば、十分に小さい確率であり、現実には起こるとは考えられない

みなさん、マインドコントロールをされてはいけません。自分の手で調べかんがえましょう。

人の意見や、テレビの内容を鵜呑みしては危険です。人の意見を調べもせず、自分の意見としてコピーするのはもうやめましょう。


正しいと思えるまで調べ尽くしてみませんか?


《番外編》

10日は都知事選ですね。

これは私個人の強い強い思いです。

これほどの事故が起こっても、まだ、原発承認の立場をとる、石原都知事と話がしてみたいです。

わたしは未来の日本のために、訴えたいと思います。

いつか世界が核燃料の恐ろしさと自然の脅威のまえの人間の無力さに気づいた時、日本が世界のリーダーシップを取り、経済的にも、精神的にも潤う能力を身に付けるチャンスが今ここにあるのだということを!

いままで、刹那的にものごとを進め続けた日本が変わるチャンスがきたのです。

長いスパンで考えませんか?

クリーンエネルギーの本当の意味を。

地震国日本だからこそできる地熱エネルギーなど、科学の先端を行こうと努力している日本だからこそできる、自然のエネルギー利用、そして新技術。

もっと長いスパンで考えませんか?

《東電への疑問》

夏に向けて電力が足りないから、企業に罰金まで設けて節電強要を掲げていますが、この措置は企業に原発を容認して貰うための戦略ではありませんか?

足らないなら足らないなりに今の灯りで、誰も文句はありませんよ。

私が子どもの頃はこんな感じの夜でしたし、現在が無駄に明るすぎると思うくらいです。

企業もシフトを変えて、夏の暑い昼間を避け、夜稼動するとか、きっと、努力は惜しまないはず。

東電は事故後、突然こんな文章を公表しました。そして各火力発電所の詳細状況をネットから消し去りました。何故ですか?詳細状況の他に掲載すればいいはずなのに、何かまずいことでも記載されていましたか?

関東の火力発電所掲載文

3月11日に発生した東日本大震災により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等に大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さま、さらに広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし、心より深くお詫び申し上げます。

 現在、各火力発電所では一日も早く安定的に電気を送り届けることができるよう供給力確保に向けて復旧作業・安定供給に全力を挙げて懸命に取り組んでおります。

 尚、震災に伴い、当面の間、各火力発電所の見学は中止とさせて頂きます。大変申し訳ありませんが、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

茨城県神栖市東和田9

茨城県那珂郡東海村照沼768-23

福島県双葉郡広野町大字下北迫字二ツ沼58

千葉県千葉市中央区蘇我町2-1377

千葉県市原市五井海岸1

千葉県市原市姉崎海岸3

千葉県袖ケ浦市中袖2-1

千葉県富津市新富25

神奈川県横須賀市久里浜9-2-1

神奈川県川崎市川崎区千鳥町5-1

神奈川県横浜市鶴見区大黒町11-1

神奈川県横浜市磯子区磯子町37-1

神奈川県川崎市川崎区東扇島3

上記の火力発電所等に掲載されています。

以前に書きましたが原子力発電所は、安全に運転するため(能力はありますが)、たった280℃の熱で運転しています。発電量の多い福島第一原発3号機でさえ78万4000キロワットしか供給していないのです。それに比べて、火力発電所発電効率が他の発電方法より高く、出力調整が容易です。CO2の排出量が少ないすぐれた発電方法としてコンバインドサイクル発電もあります。火力を動かすことに他の電力会社からの援助(人材)を受けるなどして夏までに応急対処があれば罰金などいらないと思います。


《蛇足》

主人の一言

原発推進派の議員、経済産業省保安院は、参勤交代のように妻子孫(家族)を原発の20キロ圏内に住まわせるということにすれば、少しは利権がらみが減るんじゃないかな?もっと、本気で考えるだろう。身に差し迫った問題であれば、机上の空論を振りまわさず、真摯に受け止めるだろう」