飯舘村のことについての心配事

事故当時はまだそんなにデータが集まってなくて、津波災害の混乱の中だから仕方がないと片付けてしまうのは悲しいので、書こうと思いました。

まず、環境汚染の原因と思われる日をあげます。

3月12日午後3時36分頃、1号機の爆発の時の映像をみるとよく解りますが左側、北側に煙が流れています。このときの気象庁のデータによると爆発直後から午後7時(19時)ごろまでは、北に向かう風が吹いています。爆発の高さがあまりなかったので近い距離への汚染が考えられます。

3月14日午前11時1分頃、3号機の爆発、このときの気象庁のデータによると爆発直後から午後7時(19時)ごろまでは、ほぼ、北に向かう風が吹いています。爆発による白煙の高さが高かったため遠くまでひろがったと考えられます。

3月15日午前6時14分頃、2号機の圧力抑制室付近で異音が発生する。

3月16日午前5時45分頃、4号機の原子炉建屋北西部付近から炎が上る。

飯舘村(約40キロ北西)の3月18日の環境試料の測定結果をみると、雑草から、2520000 Bq/kg(252万ベクレル)というヨウ素131と1800000 Bq/kg(180万ベクレル)のセシウム137が検出されています。また、この日の土壌の測定はありません。

そして、3月20日、雑草から、2540000 Bq/kg(254万ベクレル)というヨウ素131と2650000 Bq/kg(265万ベクレル)のセシウム137が検出されています。土壌からは、1170000 Bq/kg(117万ベクレル)というヨウ素131と163000 Bq/kg(16万3千ベクレル)のセシウム137が検出されました。

3月21日は、雑草から、1330000 Bq/kg(133万ベクレル)というヨウ素131と1240000 Bq/kg(124万ベクレル)のセシウム137が検出されています。

3月22日は、雑草から、1110000 Bq/kg(111万ベクレル)というヨウ素131と1600000 Bq/kg(160万ベクレル)のセシウム137が検出されています。

それから、3月26日は、雑草から、1030000 Bq/kg(103万ベクレル)というヨウ素131と2870000 Bq/kg(287万ベクレル)のセシウム137が検出されています。

百万単位の数値がでているのは、飯舘村、川俣町、田村市南相馬市、小野町、いわき市伊達市二本松市、新地町のなかで、飯舘村だけです。(他の町はたかくても十万単位です)

何故なんでしょうか?

その理由は地形だと思います。飯舘村の北〜西側と北〜東側には山があって、浪江町側から流れてきた風がその山々に阻まれて、結果、放射性物質飯舘村に降ってしまうのではないかと思うのです。

これからも、この地域に溜まっていく可能性大です。山の傍は風の方向もいろいろと変化しやすいし、天気も変わりやすいから雨も局所的に降るでしょう。地形中心で考えていく必要性があるのではないでしょうか?

どうぞ、政府の方々にお願いです。地形をも考慮にいれて今後考えてください。飯舘村浪江町)に関しては一箇所や二箇所の場所に限って採集したものをデータとせずに自然が多い広い地域ですので、山側、麓側などいろいろな場所で採集して、そのうえで、深く考えて結論を出していただきたい。

心からお願いいたします。