テレビで、原発の敷地内の地面などに合成樹脂を撒く作業を始めるというニュースをやっていました。とても嬉しかったです。

降下物の再浮遊をとても心配していました。現場で作業する方々の為が最大の理由ですが、地形や気象状況でどこへ飛ぶかはなかなか予想が難しそうなので。

近傍の畑地や牧場などにこれ以上の被害がでることを、政府も防ごうとしてくれているんですね。

文部科学省の、上水(蛇口水)、定時降下物の調査結果を見ているといろいろと考えてしまいます。

文部科学省では、毎日水道蛇口から採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて核種分析調査、毎日24時間、降水採取装置により採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて核種分析調査がおこなわれています。

ここで注目すべきはこの定時降下物の調査結果と気象庁によるデータ、風向きと天気の関係です。

定時降下物(ヨウ素131)の調査結果の21日9時〜22日9時採取、22日9時〜23日9時採取、23日日9時〜24日9時採取のデータを見ていると、関東全体が桁違いに数値が跳ね上がっていて、逆算すると14日の3号機爆発が関係していると思えます。

しかもこの3日間は原発から北東よりの風、ようするに、南や南西(関東)に向かって風が吹いていたのです。

ちなみに17日(自衛隊や警察の3号機への放水があった日)の風向きは、北西よりの風だから南東の太平洋にむかって吹いていて、午後1時ぐらいからは、南西よりの風だから北東の太平洋に向かって吹いていて海に降下したと思われます。
そして18日も北西よりの風だから南東の太平洋の海にむかって吹いていました。

そして、20日のデータは定時降下物の調査結果と気象庁によるデータ、風向きと天気の関係が顕著です。

20日は昼間、11時ぐらいから西へ向かう風が吹き午後2時ぐらいから西南西に向かっての風に変わり17時ぐらいから夜にかけては南南西に向かう風になりました。

定時降下物の調査結果の20日9時〜21日9時採取のデータをみると、
西にあたる山形県山形市が、前日19日の22MBq/k㎡という値から、 58,000MBq/k㎡に跳ね上がり、
南南西にあたる茨城県ひたちなか市が19日の490MBq/k㎡という値から、 93,000MBq/k㎡に跳ね上がっているのです。
また、それに伴い、関東の値も数千単位に上がっています。

定時降下物の調査結果の21日9時〜22日9時採取データの内容です。
19日まで540MBq/k㎡だった栃木県宇都宮市が、25,000MBq/k㎡

19日まで190MBq/k㎡だった群馬県前橋市が、17,000MBq/k㎡

19日まで66MBq/k㎡だった埼玉県さいたま市が、22,000MBq/k㎡

19日まで44MBq/k㎡だった千葉県市原市が、14,000MBq/k㎡

19日まで40MBq/k㎡だった東京都新宿区が、32,000MBq/k㎡

そして22日は朝から関東は雨でした。値は高いまま、ヨウ素131を含んだ雨は、浄水場へ降り注いだのです。

ヨウ素131は半減期が8日でベータ崩壊(‘放射線’を放って、同質量数で原子番号の異なる核種に変わる)しますので、12日の1号機の爆発および14日の3号機の爆発から8日後、ヨウ素131が放射線を放って、同質量数で原子番号の異なる核種キセノン131になっていったため放射線量を増しながら、風に流されて各地に降下したのです。