ストロンチウム90について
ヨウ素131やセシウム137に比べてストロンチウム90を検出することはとても大変です。
ヨウ素131やセシウム137は、特有のエネルギーのピークを持ったγ線(電磁波)を放出しますから、そのγ線スペクトル分析で検出できます。(千切り状の検体と機械があれば即計れます。液体ならそのままの状態で計ればいいのです)
しかしストロンチウム90の場合、まずは検体をマイクロウェーブ高温灰化装置で完全に灰化して、イットリウム担体とストロンチウム担体と王水(濃塩酸:濃硝酸、3:1の混合液体)で分解し…etc。2週間〜1ヶ月位は掛かってしまうそうです。

以下の17ページに詳しく載っています。専門的な道具や材料、知識が必要な作業です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf

上記の内容を読むと、政府がストロンチウム90の検出を基本「各自治体」まかせにしている理由のひとつ「手が掛かる」が見えてきます。でもだからこそきちんと調べるべきなのに…。

ストロンチウム90の恐怖
今まで騒がれてきた「ヨウ素131」は揮発性のもので物理的半減期は8日、生物学的半減期は120〜138日、実効半減期は7・5日というものでした。
大気中にばら撒かれ、降下物となって、主に植物に影響を与え、食物連鎖という形で、また、再浮遊して呼吸という形で、内部被曝します。
現在は「セシウム137」が主で、神奈川や静岡のお茶が規制値越えをしました。(個人的には埼玉県の狭山茶は検査をしなくていいのか?と思っています。)
さて、上記に述べたとおりストロンチウム90の検出は専門的なため、検出が遅れており話題に上っていませんが、実は一番深刻な放射性核種です。
人間の体内に入ると電子配置・半径が似ているため、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積し長期間にわたりベータ線を出し続けます。

しかも!ストロンチウム90の崩壊により生成されるイットリウム90は高エネルギーのベータ線(228万電子ボルト)を放出します。ストロンチウム90はベータ線を放出する放射性物質としては他のものより健康被害が大きくなります。(骨の中で細胞の設計図であるDNAを壊し続けます。DNAが壊され続けることによって白血病や様々ながん発生が起こります。)


1〜3号機はすでにメルトダウンしました。燃料棒に含まれていたはずの放射性核種はすべて圧力容器の外へと出続けています。
特に2号機は死の汚染水を海に流し続けました。(3号機も流しました、たぶん1〜3号機すべてからたとえ特定できていなくても海へ漏れ出ています)

電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、10京ベクレル(100000000000000000ベクレル)のストロンチウム90が蓄積するそうです。1〜3号機に蓄積されていたストロンチウム90は燃料棒の中に閉じ込められているはずだった。しかし、燃料棒はその形を留めていない。もはや、海に流れ出ていることは確実。

ストロンチウム90はカルシウムと似た性質です。化合物は水に溶けやすいものが多い。普段カルシウム補給に適すると考えられる食物(小魚など“小あじ・ししゃも・小女子しらす、など骨まで食べる魚”)は確実に汚染されています。

調べていないことの恐怖<今まで小魚を調べられなかったのは地方の自治体等で調べる技術がなかったから?>

体内摂取されると、骨の無機質部分に取り込まれ、長く残留する。
ストロンチウム90の物理的半減期は28.8年、生物学的半減期は50年、実効半減期は18年という長さ!!!
セシウム137は確かに、物理的半減期は30年と同じように長いけど留まる所が筋肉だから代謝が早くて70日くらいで半分出ていくのです。それに比べたらどんなに危険か!>

その間ずっとずっと体内で被曝し続ける。排出が困難で蓄積しやすい、恐ろしい放射性核種なのです。

それなのに、小学校の給食に<小あじのフライ>が知らん顔で出てくる!信じられない!子供達に骨ごと食べさせて何が食育ですか!

今日食べた小あじから吸収したストロンチウム90は18年でやっと半分出ていく。

ストロンチウム90が検出されたというニュースが出たとしてもその値は一ヶ月前の値になる。

検査を始めてから結果が出るまでの一ヶ月、小魚を食べ続けていれば…、体外に出ていかないものを吸収しつづけ蓄積したことになる。

結果、あとの祭り…。

日本はおかしい!変だ!どうして子供達を護らない?

自分達で守れというなら、給食と弁当を選択できるようにするべき!

いくら訴えても足りません。

追伸

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まだあんまりつぶやけていませんが。